大和証券、日興証券、野村證券を渡り歩いた原田茂行氏は、顧客資産を1660万円を12億5000万円まで増やした投資のスペシャリストです。投資を毛嫌いする日本人も多いですが、同氏は書籍『株オタクの現役IFAが指南!本当に儲かる「株」講座』(幻冬舎MC)にて、日本人の抱える大きな矛盾を指摘しています。

住宅ローンのギャンブル性の高さは否定できない事実

不動産会社の営業員の言われるがままだったり、低金利だからと焦って購入に踏み切ったりする人がいますが、これはリスクを十分に考慮せず、勢いだけで買っていることになります。リスクに直面することなくリターンを得られることもあるでしょうが、ギャンブル性が高いことは否定できないでしょう。非常に危険なことなのです。

 

目先の出来事に流されて取引をすることは、投資で失敗する人に共通する特徴です。自ら失敗を引き寄せることのないよう、日頃からリスクとリターンの見極めを、自身の目と感覚で行っていくべきです。

 

■日常でリスクマネジメントの能力を養う

 

大きな買い物だけでなく、小さな買い物であっても、リスクとリターンを天秤にかける習慣をつけておくと、投資で儲ける可能性を上げることができるかなと思います。少なくとも私は常にこのようなことを意識しているから、投資でも上々の結果を残すことができているのだと実感しています。

 

例えば食べ物であれば、安かろう悪かろうなものばかり選ぶ節約志向の人がいますが、これは経済的なリターンが得られる裏で、健康的なリスクを背負い込んでいることになります。体に悪いものばかりを摂取していたら、いずれ病気を発症することも考えられ、結局経済的なリスクも負うことになってしまうことでしょう。

 

私はかなり健康に気を使う人間でして、食べ物はなるべく栄養価の高いものを摂るように心掛けています。健康リスクを下げられることはもちろんのこと、栄養豊富なものを食べたほうが仕事への集中力も増していると感じます。心身に大きなリターンを与えてくれています。

 

さらに個人的な話ですが、サウナが好きでよく利用します。体が健康になって気持ちもリラックス、サウナは超ローリスクでハイリターンな自己投資です。私にとって食事やサウナへお金をかけることは、健康リスク低減のための分散投資の代表格です。

 

何かを買うとき、何かを決断するとき、それが将来自分にどのようなリターンを与えてくれるか。そしてどのようなリスクを含んでいるのか。リスクが高いときは、どのようなリスク分散を心掛けるべきか。衝動的に動かず、理性を持って、これらリスクとリターンの見極めをしていきましょう。人生を幸せに生きるうえでも、そして投資で成功するうえでも、きっと役に立つはずです。

 

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株オタクの現役IFAが指南!本当に儲かる「株」講座

株オタクの現役IFAが指南!本当に儲かる「株」講座

原田 茂行

幻冬舎メディアコンサルティング

オタク的に株を愛する著者が導き出した「足で稼ぐ」投資とは――ヘタなテクニカル分析は時間とお金のムダ!? 「推し銘柄」は決算説明会や展示会でこそ出会える! 過去の波乱相場から学ぶ株式の正攻法や投資に失敗する人の共通…

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