投資先を見極める「ビジネスの知識」
株式投資とは、企業への投資です。ですから投資をして儲けるためには、ビジネスの知識も必要です。
その企業が属する業界について、その企業のビジネスモデル、その企業の財務状況、顧客からの評判、経営者、労使関係など、その企業のこととビジネス全般について、知っていれば知っているほど、投資の成功確率は高くなるのではないでしょうか。
バークシャー・ハサウェイのウォーレン・バフェット氏など、優れた経営者が優れた投資家でもあることは珍しくありません。また、Amazon、Apple、Facebook、Google、Microsoftなどの巨大IT企業も、効果的な買収(投資)を繰り返して規模を大きくしてきました。
資産をどのビジネスに投資するのが効果的なのか。それを知っている者は、資産を増やしていくことができるのです。
ですから、ビジネスに精通することもまた、株式投資を成功させるために必要な知識だといえます。
投資のタイミングを図る「経済の知識」
アベノミクス以後、「株で儲けた」とメディアで紹介される人が増えたように思えます。
アベノミクス「第一の矢」は、日本銀行と足並みをそろえ、大規模な金融緩和をおこなうことでした。お金をたくさん刷り、国債や上場投資信託などを買い、お金を市中に放出したのです。
この政策の結果として、お金の出回る量が増えるため、物価や賃金が上がり、円安になり輸出が伸びることが期待されました。
思惑通りにはならない面もありましたが、確かにその傾向は生まれ、また株価も上昇しました。
そして、それ以前は日本銀行がいわば真逆の政策を採っていましたので、アベノミクスによって株価が上がることを考えた投資家は、ちゃんと利益を手にすることができたのです。
このように、経済全体の動向を捉えることによって、株式投資が成功することもあります。皮肉ではありませんが、今が上昇相場であることを知っていれば、誰もが「投資の名人」になることができるのです。
もちろん個別銘柄の分析も大切ですが、相場全体の状況、経済全体の状況を理解することと、そのために必要な基本的な経済の知識もまた、投資を成功させるために必要な知識です。
◆まとめ
投資全般、ビジネス、経済の知識を備えたうえで株式投資をおこなうことで成功確率は高まります。
もちろん個別銘柄のファンダメンタルズやチャートの分析も大切ですが、より広い視野から株式投資を捉えることで、それまで見えていなかった部分が見えてきます。