正真正銘の下町「中央区・人形町」都内随一の住みやすさだが…

どこの街に住むかの選択は、仕事やプライベートに大きな影響を与える。さらに家賃が家計支出の大きなウェイトを占めることを考えると、居住地は資産形成までも左右するといえる。総合的に考えて住みやすい街はどこなのだろうか? 20代後半から30代前半の単身会社員の住み心地を考えていこう。今回取り上げるのは、東京メトロ日比谷線と都営地下鉄浅草線「人形町」。

「舞台小屋」と「陰間茶屋」が集まるエンタメの街

「人形町」は東京都中央区に位置する、東京メトロ日比谷線と都営地下鉄浅草線の駅です。駅から徒歩7分ほどのところにある、東京メトロ半蔵門線「水天宮」駅との乗り換え駅にもなっています。1日の乗降人数は東京メトロ駅で8.4万人ほど、都営地下鉄駅で5.5万人ほどです。

 

人形町の街づくりは、徳川家康が江戸に下向したころにさかのぼります。家康は、江戸城の東側の湿地を埋め立て、街の造成に着手。城に対して下の町として造られたことから、この一帯は下町と呼ばれるようになりました。30年ほどかけて、現在の中央区と千代田区あたりの土地が誕生しました。

 

人形町の始まりは、江戸歌舞伎に由来します。1624年ごろ、京都の歌舞音曲の名人である猿若勘三郎が猿若座(のちの中村座) を、堺の村山又三郎が村山座(のちの市村座)を人形町に開きました。これが江戸歌舞伎のはじまりで、歌舞伎上演のための芝居小屋の周辺には、人形浄瑠璃をはじめ、見世物小屋や曲芸など、多くの小屋が建ち並びます。さらに界隈には人形を作る人や修理する人など、多くの職人が集まりました。『元禄江戸図』には「人形丁」という記載を確認することもできます。正式に「人形町」という地名がついたのは1933年。関東大震災後の区画整理によるものでした。

 

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江戸のエンターテイメントの中心でもあった「人形町」ですが、江戸時代の初期には、幕府公認の遊郭、吉原がありました。しかし、1657年の明暦の大火で一帯が焼失。幕府の命令で地名ごと浅草裏へと移転しました。現在の 「大門通り」 は、吉原の大門に通じる道の名残りといわれています。

 

また舞台小屋が集中していたことから、男色専門の陰間茶屋も軒を連ねたといいます。陰間とは、もともとデビュー前の女形の卵のこと。舞台に立たない“陰の間”にいる少年にとって、男色は芸の修行とされていたことから、男娼のことを陰間と呼ぶようになったそうです。当初は芝居小屋に陰間茶屋が併設されていましたが、次第に男色のみを目的にする茶屋が増え、江戸時代中期には24軒もあったと記録されています。

 

江戸末期の天保の改革では、芝居小屋が移転。一時期、街の活気は失われましたが、明治時代になると芸妓の置屋が集まるようになり、花街として発展します。終戦後、一時は芸妓278名、置屋177軒、料亭、待合あわせて121軒を数えましたが、高度成長期を境に衰退。現在は、少数の芸妓が花街の伝統を守る活動をしています。

 

そんな歴史のある「人形町」は、水天宮など、由緒ある寺社や風情ある通りが残る、観光客にも人気の街。特に「人形町」駅から都営地下鉄新宿線「浜町」駅へ向う「甘酒横丁」は有名。全国的にも知られた鯛焼き店や、老舗呉服店などが軒を連ね、街歩きが楽しいスポットです。

 

また親子丼の「玉ひで」、すき焼きの「今半」、洋食の「キラク」など、全国的にも名の知られた飲食店が多いのも、この街の魅力。お土産にするなら、街の名前が付いた「人形焼」と、とにかく街中においしいものがあふれています。

 

左:夜の人形町 右:人形町のからくり櫓
左:夜の人形町 右:人形町のからくり櫓

 

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著者紹介

連載データから紐解く「住みやすい街」

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