どこの街に住むかの選択は、仕事やプライベートに大きな影響を与える。さらに家賃が家計支出の大きなウェイトを占めることを考えると、居住地は資産形成までも左右するといえる。総合的に考えて住みやすい街はどこなのだろうか? 20代後半から30代前半の単身会社員の住み心地を考えていこう。今回取り上げるのは、JR中央線「国分寺」。

再開発で新スポット誕生!利便性が向上した駅前に注目

「国分寺」は東京都国分寺市に位置する、JR中央線と、西武鉄道国分寺線、西部多摩湖線の2社駅の接続駅です。JR駅の1日の乗車人数は11.3万人、西武鉄道駅の乗降者数は11.7万人ほどです。

 

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「国分寺」の由来は、その字の通り、奈良時代に聖武天皇によって日本各地に建立された国分寺。地名の由来となった武蔵国国分寺・国分尼寺の寺院の創建は750年代~760年代初と推測され、史跡は「国分寺」駅南口から徒歩16分ほどのところにあります。ちなみに国分寺市のマークは、国分寺の頭文字である「コク」をカタカナ円形に図案化したものです。

 

「国分寺」駅は、1889年、甲武鉄道による「新宿」~「立川」の開通とともに開業。その後、1894年に川越鉄道(現在の西武国分寺線)、1928年に多摩湖鉄道(現在の西武多摩湖線)が開業し、現在の形になりました。

 

国分寺市は、東京都の中央部に位置し、「富士本3丁目」は東京の重心にあたるところ。まさに東京のへそにあたる国分寺市は、地層ファンが熱視線を送るエリアでもあります。それは「国分寺崖線」。多摩川が武蔵野台地を浸食してできた浸食崖で、「ハケ」とも呼ばれています。上流は武蔵村山市付近から始まり、国分寺市内では駅の南側、15分ほどいったあたりを、高さ5~15mの高さの崖が横断し、大田区の丸子橋付近まで続きます。崖のあたりは湧水群があり、「お鷹の道・真姿の池湧水群」は「名水百選」にも選ばれています。

 

複数路線がアクセスする立地から、古くから発展してきた「国分寺」。さらに周囲に大学など教育機関が点在していることから、駅南口の駅ビル「セレオ国分寺(マルイ国分寺)」を中心に多くの若者でにぎわっています。

 

一方で駅周辺の市街地では、狭い路地や建物の老朽化が問題化。そこで北口では大規模な再開発が行われています。2018年、駅ビル「シティタワー国分寺 ザ・ツイン ウエスト/イースト」が誕生。低層階三越伊勢丹による商業施設「ミーツ国分寺」を備えたツインタワーで、ほか公共施設やマンションなどで構成されています。

 

さらに交通広場の整備も進行していて、快適な駅前環境になる予定。昨今、都内のあちらこちらで進む再開発では、街の個性が失われると危惧されていますが、ここ国分寺では、新しい商業施設が増えている一方で、古書店やアンティークショップなども顕在。程よい下町感が残る、新しい街づくりが進んでいます。

 

中央線快速
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