物件によっては、一般論で賃貸相場を聞くほうが無難
近くの賃貸業者を訪問して、家賃相場とターゲット層を確認します。注意点としては、不動産ファンド物件といって機関投資家が不動産を証券化している物件があります。この不動産ファンド物件ではよくあることですが、物件の情報に関して守秘義務が義務づけられているので、慎重に賃貸業者へ対応する必要があり、賃貸相場を聞くときにも具体的物件を示して確認せず、一般論で㎡数、構造、築年を聞くとかのほうが無難です。
その他の確認事項として次があげられます。
●部屋の広さと築年数と駅からの距離でどのくらいの家賃であれば借り手がいるのか?
●この地区はファミリーと単身のどちらにニーズが高いのか?
目的はあくまでもターゲット層と家賃相場の確認
ここでの注意点ですが、賃貸業者は悲観的に話をする場合が多いです。中には「バリバリにやれるので賃貸や管理を任せてほしい!」という業者もありますが、大半は厳しめに対応してきます。そのことはあまり気にしないでいいと思います。訪問する時期によって、賃貸業者も人間ですから、どんどん決まる強気のときと、なかなか決まらない弱気のときがあるからです。ここで重要なのは、ターゲット層と家賃相場の確認です。
賃貸業者は3か所くらい行けばいいと思います。ネットで地名+賃貸業者で検索します。上位から駅と物件に近い業者を3社選びます。それ以上を訪問するとなると、物件を見るごとに訪問するので大変です。しかし物件を見るたびに訪問していると、賃貸状況とか業者の状況もわかってきますので勉強になるでしょう。
最初は大変な手間だと思いますが、習慣にすれば、なんとかなります。そのうち購入をパスする物件の賃貸業者かとか、時間がないときは無理に訪問しなくていいとかがわかってきます。物件を購入すると空室対策で必ず業者にお世話になりますから、最初の手間ひまや頑張りが役に立ちます。
不動産情報サイト『アットホーム』(www.athome.co.jp)や『スーモ』(suumo.jp)で、近くの同じ条件の物件をインターネット上で見てから行くと、より理解が深まります。また、それとなく物件近くや物件自体で問題(事件・事故)はなかったかを聞いてみることです。重要事項説明書で、大きな瑕疵になりそうなことは、基本的に網羅されることになっています。でも自分で確認しておくと、意外な良い面や問題点を発見することがあります。