売値1億円の物件を9500万円で購入することに成功
がんばっても結果の出ないとき、うまくいかないときはあります。2007年12月に広島の物件を買ってすぐに2008年5月売却してから3年弱、買えそうで買えない時期がありました。結構心が折れそうになります。ここで諦めなかったのは成功曲線を知っていたからです。努力していても全く結果が出ないときはあり、結果はポンと出ます。
買えない3年弱のあと、2011年4月に板橋の2億7800万円の物件が買えて、2012年9月に札幌の1億2300万円の物件が買えました。成功曲線は仕事で自分の体験からでもありましたが、多くの人たちを見て絶対に存在すると信じていてよかったと思います。
【図表 成功曲線】
【広島の物件概要】
この物件は知り合いの業者から紹介をしてもらったもので、このとき2、3の物件の紹介をしてもらった中の一つでした。融資の銀行はメガバンクのA銀でした。
●重量鉄骨造築15年
●買値9500万円(売値1億円)
●売却額1億1300万円
●利回り11.8%
●バス停徒歩2分
広島の物件は1億円で出ていました。売り主は不動産業者で、その方が付けたものでした。当時の筆者は積算も収益還元もよくわかっておらず、「1億円とはざっとした金額だな。5%の500万円くらいは指値が効くかな?」と、何の根拠もなく指値しました。いわゆる根拠らしい根拠はなかったのですが、これが通ったのです。おそらく、筆者の「買いの意欲」が強かったのと、業者は9500万円でも十分に利益が乗っていたのだと推測します。
広島市には3回勤務があり、トータルで12年間住んでいまいしたから地理はわかっています。また、このあたりが人気のある地区だと理解もしていました。通帳に1億円だと9桁の数字が並ぶので感動した記憶があります。融資を受けただけで自分のものでもないのですが、9桁の数字が自分の通帳に記帳されていることに、「こんな数字を扱うことができるようになったか!」と、思わずニヤニヤしてしまいました。
すみません、自慢話を書くつもりはないのです。既に購入されている方ならご理解いただけると思いますし、これからの方は楽しみにしていてくださいね!
不動産売買が活発になっているときが「売りの潮時」
【売却した理由と経過】
この物件を4ヶ月間保有して、1億1300万円で売却しました。売却した理由は「カーター行列の法則」によるものでした。広島の物件を購入したときは不動産の結果からみれば2006年~2007年にかけてのミニバブルのころです。
当初はすぐに売ることを考えていたわけではありません。ただしバブルの予兆はあったので、「いつ売却の時期が来るかわからないな」という思いはありました。購入したときは不動産の売買が活発で、高くなってきていると感じていたのです。そのエネルギーがどこまで続くのかは「カーター行列の法則」で判断しようと思っていました。極端な記事が出て多くの人が行列に並んでいる、このときは売りの潮時です。
そのときは意外に早く来ました。エネルギーが盛りあがっているときの記事にこんなのがありました。「東京の青山の物件が2%で取引されている」この記事が決め手になりました。2%です。金利でも2%以上します。つまりインカムゲインではなく、値上がりのキャピタルゲインで取引されているのです。
これは極端な記事です。そして大勢の人が不動産を買いたがっている。極端な記事と買いの行列ができている。これは近いうちに反転する!そう考えて売却を決断しました。