どこの街に住むかの選択は、仕事やプライベートに大きな影響を与える。さらに家賃が家計支出の大きなウェイトを占めることを考えると、居住地は資産形成までも左右するといえる。総合的に考えて住みやすい街はどこなのだろうか? 20代後半から30代前半の単身会社員の住み心地を考えていこう。今回取り上げるのは、東急電鉄目黒線「武蔵小山」。

下町情緒あふれる巨大アーケード街…再開発で一変!?

「武蔵小山」は東京都品川区に位置する、東急電鉄目黒線の駅です。1日の乗降車数は5.3万人ほど。1923年の開業当時は「小山」駅でしたが、その翌年、現在の駅名に改称になりました。同様の駅名がすでに東北線にあったため、混乱を避け、旧国名の「武蔵」が付けられたといわれています。

 

駅がある住所は「小山」。その由来となっているのが、当駅から徒歩7分ほどのところにある「小山八幡神社」です。小高い山の上にあったことからその名が付いたといわれています。創立年は不明で、社伝には鎌倉幕府のころとあったり、口伝では1030年には旧小山村本村の氏神として崇敬されていたと伝えられていたり様々です。

 

昔を知る人であれば、「目蒲線」という名称のほうが耳に馴染んでいるかもしれませんが、2000年に目蒲線が目黒線と東急多摩川線に分割。「武蔵小山」駅は、目黒線の駅になりました。2006年には地下駅となり、駅前広場が整備され、現在の形になりました。

 

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「武蔵小山」のシンボルといえば「武蔵小山商店街」、通称「パルム商店街」です。パルムの「パル」は友達、「ム」は武蔵小山の頭文字からとった造語で、1985年から使用されています。800mほどのドーム型天蓋付きのアーケードが特徴で、1956年に完成した際には「東洋一のアーケード」といわれました。

 

店舗数は250ほどを数え、老舗の個店から人気チェーン店まで様々な店が揃っています。夕方にもなれば多くの買い物客でにぎわいますが、ひとつ注意すべきことが。それは「閉店時間が早すぎ問題」です。夕飯時をピークに段々とシャッターを下ろす店が増え、21時頃には人通りもまばらに。24時間営業で慣れているチェーン店でさえ、23時には閉まってしまうので、そのあたりは住宅街の商店街と同様だと覚えておきましょう。

 

そんな「武蔵小山」では、大規模な再開発がいくつか進行していて、すでに2つのタワーマンションが誕生。現在3つ目のマンションが建設中です。新たなにぎわいが生まれると歓迎する一方で、どこにでもある画一的な街となり、個性が失われると心配する声も小さくありません。武蔵小山といえば、大規模なアーケード街と、そこから横道にそれたところにある、個性的な店たち。どこか下町情緒を感じさせる雰囲気を、再開発が完了したあとも期待したいところです。

 

ひと際目立つタワマン
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