人口減少が進むなか、都心に人口が集中する現状を見て、今後の不動産投資は都心の物件でしか成功しないと思い込む投資家が少なくありません。しかし、不動産投資における「都心」と「地方」には実は明確な優劣が存在するわけではなく、また、盲目的な都心信仰は投資の失敗を招きかねません。※本記事は『最強「レアボロ」不動産投資』(幻冬舎MC)から抜粋・再編集したものです。

優良物件を見つける第一歩は「投資スタンスの明確化」

投資スタンスについても触れておきましょう。ここまで新築と中古、物件価格、さらには地域性の違いについて紹介してきました。それらを踏まえて、自分がどのようなスタンスで投資をするのかを明確にしておく必要があります。

 

投資スタンスとは「どのようなビジョン(方向性)を持って投資を行うのか」ということです。不動産投資にはいくつかの種類があることはすでに紹介したとおりですが、それらをベースに、自分なりの“勝ち方”を組み立てておくことが大事です。

 

勝ち方とはつまり、不動産投資における勝ちパターンのことです。どのような不動産投資家でも、自分なりの勝ちパターンを有しているものです。どんなスタンスでも勝てるというよりは、自分の勝ちパターンに当てはめたうえで、投資をしているケースが多いです。

 

特に本連載の場合、おすすめしているのは中古物件のなかでも中古アパートになりますが、都心や地方などの地域性については特定していません。むしろ、これから不動産投資を始める人が住んでいる場所、あるいは精通している地域ごとに、対応すれば問題ありません。その点において、本連載におけるおすすめの投資スタンスは、次のようになります。

 

●物件の種類…中古

●建物の種類…一棟(アパート)

●物件の地域…地方or都心(特性に応じて判断する)

 

現在の市況を踏まえ、これから不動産投資を行う投資家の多くは、同様のスタンスに近づいていくのではないでしょうか。なぜなら、すでに述べているような新築区分マンションのデメリットに加えて、新築物件そのものが厳しくなっているためです。

 

たとえば新築のワンルームマンションなどはすでに、立地がかなり悪くなっています。それもそのはずで、都市部を中心に空いている土地が少なくなり、これから建てられる物件の多くは必然的に立地を妥協せざるを得なくなるためです。

 

過去の歴史を紐解いてみるとわかるように、もともと日本の住宅政策は、新築物件を建てることで成長を志向してきました。端的にいえば、建物を造っては売ることで不動産経済を回してきたのであり、その結果、現在では空き家が増え始めています。

 

マンションにしてもアパートにしても、新築物件を建てること自体は、景気に大きなプラスとなります。物件を作る際には、建材や工事関連の需要が生まれ、それを売ることで不動産業者も潤います。建売業者も構造は同じです。

 

人口が増え続けている時代であればそれでもいいのですが、すでに日本は少子化が進んでおり、これまでのビジネスモデルは通用しません。むしろ長く使える物件を造りつつ、中古物件をより活用していくことが求められます。

 

そのような視点からも、中古アパートを中心とした投資スキームは合理的であるといえます。投資効率とともに、日本経済の動向とさらには資源保護の観点からも、中古物件に着目することは大事です。

 

中古マンションを購入するのもいいですが、マンションは規模が大きく価格が高くなりがちです。そこで比較的価格の安いアパートを中心に投資していくのが本連載でおすすめする投資スタンスです。ぜひ、投資スタンスを明確にして、優良物件を見極めていきましょう。

 

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著者・正木 透次郎
監修・管 丈史

幻冬舎メディアコンサルティング

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