今回は、築35年のアパートを「Airbnb」にすることで、リノベーションなども行わず、安定収入源として確保した事例を見ていきます。

手始めに1室だけAirbnbで運営をスタート

今回ご紹介するのは、築35年のテナント付き4階建てアパートを、Airbnbに転換することで安定収入を確保した例です。

 

オーナーはフランチャイズの飲食や中古書籍、不動産業など数々の事業を手掛けるやり手の事業家です。事業のひとつとして収益不動産活用事業があり、中古アパートを1棟買いしてリノベーションして運用することを何件かしていました。その中の物件のひとつを、今回Airbnbで活用してみたいということで、筆者の会社がお手伝いをすることになりました。

 

物件は築35年の4階建てアパートで、1階はテナントになっています。アパート部分は全9室ありますが、まず手始めに1室だけAirbnbで運営することにしました。

 

最寄りの駅までわずか1分で、電車を利用すれば新宿・渋谷などの都心へのアクセスも良く、また、両国国技館や江戸東京博物館、上野や浅草に近いのも魅力です。

 

古いアパートですが、昔、マンションのインテリアコーディネートなどをされていたため自らセンス良くリノベーションされています。畳の一角だけはアンティーク家具を備えて、昔の趣のある空間にしました。ベッドルームでは、畳に和布団を敷いて寝ることもできます。

 

Airbnbでは、このようにバスやトイレは使い慣れた洋式で、一部に日本らしさを感じる和室があるというのが喜ばれます。

 

こちらは最大4人まで泊まることができ、ゲスト2人までは1泊1万2000円程度で3人目からは1人につき1000円。最大4人まで宿泊できます。

 

 

オープンからまだ5ケ月しか経っていませんが、稼働率は最初の月から76%を超え、その後は80%台になり、直前の10月では93.6%と大変な人気物件となっています。収益の面でも、わずか5ケ月で113万を超える勢いです。オーナーは現状に大変満足しており、ほかの8室についてもAirbnbとして運営することを検討しています。

 

[図表]

本連載は、2015年12月11日刊行の書籍『中古アパート・マンションが生まれ変わる airbnb空室物件活用術』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

中古アパート・マンションが 生まれ変わる airbnb空室物件活用術

中古アパート・マンションが 生まれ変わる airbnb空室物件活用術

小沢 吾亘・町田 龍馬

幻冬舎メディアコンサルティング

ここ数年“サラリーマン大家”という言葉が定着してきました。年功序列や終身雇用制度が崩壊し、将来に不安を抱えるサラリーマンが安定した資産を築く手法として注目しているのが不動産投資です。 こうしたサラリーマン大家…

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