にぎやかな駅前…お馴染みのチェーン店が集積
東武鉄道東上線の「志木」駅は、1日の乗降客数は10.5万人ほどで、東上線では5番目の規模を誇ります。現在、駅があるのはお隣の新座市。開業当初は志木市内にありましたが、駅の改良を経て、志木市にはない「志木」駅になりました。
行政区に志木の名前が登場するのは、1874年。当時、志木の前身となる引又宿と舘村が合併することになった際、経済力のある引又か、歴史ある舘とするかで揉め、命名は県に委ねられることになりました。県は江戸時代後期に作られた武蔵国の地誌『新編武蔵風土記稿』などに「志木郷」とあったことから、志木宿と名付けたといいます。
元々志木は、江戸時代、府中街道と新河岸川の交点の市場坂上付近(引又河岸)が交通の要衝として栄えていました。明治時代に東武東上線の開業とともに「志木」駅が誕生すると、東上線の主要駅として速達列車の停車駅になると、街の中心は市場坂上から「志木」駅周辺へと移行。いまでは、東武東上線のなかでも有数の商業地として知られています。
「志木」駅の周辺をみていきましょう。駅には飲食店や惣菜店、雑貨、書店など、使い勝手のいい40店がテナントとして入る商業施設「EQUIA 志木」があります。駅東口を出ると、再開発で誕生した複合施設「フォーシーズンズ志木」があります。核テナントとして「マルイファミリー志木」が入り、1~2階には惣菜店が中心の「まるい食遊館」も。EQUIAとマルイはペデストリアンデッキでつながっているので、駅周辺だけでひと通りの買い物をすませることができます。
駅南口をみていきましょう。駅前に大きなバスターミナルがあり、東口よりもひらけた印象です。周囲は雑貨ビルが建ち並び、1階を中心にお馴染みのチェーン店が並ぶほか、志木街道沿いには大型ショッピング施設「イオン」も。
また「志木」周辺には、東口に慶應義塾志木高校、南口に立教大学新座キャンパス、立教新座高校があり、学生の姿が目立ちます。「志木」周辺に多くのチェーン店が集積するのは、このような若者をターゲットにしていることが一因だと考えられます。大型の商業施設もあり、にぎわいをみせている「志木」ですが、強烈な個性を感じさせる街ではありません。その分、使い勝手の良さはにじみ出てくる街だといえるでしょう。
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