東京株式市場はさえない値動きが続いている
4月になりましたが、東京株式市場はさえない値動きが続いています。3月30日(月)から4日続落となっており、週末の4月3日(金)は反発しましたが、前日比でわずか1.47円の上昇に過ぎません。1週間では終値ベースで1,569.24円の下落となりました。
4月第2週(4月6日~)は、2月期企業の本決算発表が本格化します。終わった2020年2月期はともかく、新たに始まった2021年2月期の見通しについて、各社がどのような数値を出してくるのか、注目です。
決算発表:ニトリ、壱番屋、WNIウェザー、薬王堂、トーセイなど
休場:中国(清明節)
2月毎月勤労統計(8:30)
2月家計調査(8:30)
2月景気動向指数(14:00)
30年国債入札
決算発表:スギHD、Fブラザース、シリコンスタシオ、京進、三光合成など
米2月消費者信用残高(4/8 4:00)
2月機械受注(8:50)
3月景気ウォッチャー調査(14:00)
決算発表:ウエルシア、ABCマート、サイゼリヤ、ベル24、日本BS放送など
3月都心オフィス空室率(11:00)
3月工作機械受注(15:00)
5年国債入札
決算発表:ファストリ、セブン&アイ、ローソン、イオンモール、島忠など
米3月生産者物価指数(21:30)
米3月29日~4月4日新規失業保険申請件数(21:30)
3月企業物価指数(8:50)
オプションSQ
決算発表:安川電、久光薬、Jフロント、イオンFS、JINS、DCM、OSG、キリン堂など
中国3月消費者物価指数(10:30)
中国3月生産者物価指数(10:30)
米3月消費者物価指数(21:30)
休場:米国、英国、香港(聖金曜日で休場)
※記載されたものは予定であり、予告なく変更される場合があります。
※経済統計の()は 発表予定時間となります。
安川電機やドラッグストアの決算に注目
最も注目度が高いのは、週末10日(金)に予定されている安川電機でしょう。かつては3月期決算銘柄で、決算シーズンの先導を切る銘柄でした。2月期に決算期を変更しても注目されており、同社のみならず、日本の製造業全体の見通しを占ううえで見逃せない決算と市場関係者の間では位置づけられています。
小売企業では、スギホールディングスやキリン堂など、ドラッグストア各社が好業績期待の銘柄として注目されます。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、除菌商品やトイレットペーパー、マスクといった商品の販売が好調であり、今後も続く見通しです。終わった2020年2月期についても、消費増税という悪材料を跳ね除けて、良い着地が見込めそうです。
米国では、9日(木)に発表される前週(3月29日~4月4日)の新規失業保険申請件数が注目されそうです。
3月26日発表分のデータ(3月15日~22日)では、申請件数は328.3万件とリーマン・ショック後を上回る過去最大の急増となりました。雇用統計は1カ月に1回の発表ですが、こちらは毎週発表されるものであり、「今の経済状況」がうかがえるとして注目度が高まっています。
なお、週初6日(月)は中国市場が休場となります。週末10日(金)は米国や英国市場が休場となります。
※本連載に記載された情報に関しては万全を期していますが、内容を保証するものではありません。また、本連載の内容は筆者の個人的な見解を示したものであり、筆者が所属する機関、組織、グループ等の意見を反映したものではありません。本連載の情報を利用した結果による損害、損失についても、著者ならびに本連載制作関係者は一切の責任を負いません。投資の判断はご自身の責任でお願いいたします。