賃貸需要が高いのは交通の便・住環境・治安のよい場所
前回に引き続き、どのような立地にある物件を購入するべきか見ていきましょう。
前回紹介した生産年齢人口の次に重視したいのは、多くの人が住みたいと考えるような地域、つまり賃貸需要が高い立地を選ぶことです。
不動産会社などが行っている各種アンケートによれば、一般に賃貸需要が高い地域に共通している特徴としては、
①交通の便がよい
②住環境がよい
③治安がよい
ことがあげられています。
住環境がよい場所は、結局、治安もよいことが多い
まず、①交通の便がよいということは、具体的には、鉄道をはじめとした各種交通機関が整っており、主要市街地へのアクセスがよいことを意味します。
特に、職場や学校へスムーズに移動できることが重要視されるはずです。そうした観点からは、鉄道網がひとつではなく複数存在するなど、通勤・通学手段の選択肢が幅広く存在しているような場所が理想的といえるでしょう。
また、②住環境がよいとは、「緑に恵まれている」「広い公園が近くにある」など、住まいの周辺環境が、健康かつ快適に暮らすうえで望ましい条件を備えていることといえるでしょう。
とりわけ、勤労者にとっては、日々の労働の疲れを癒やして十分な英気を養うためにも、住環境は部屋探しのうえで非常に大きな要素を占めているはずです。
最後に、③治安がよいことは、直接的に、入居者の身体、財産の安全にかかわるだけに、人によってはもっとも大きな関心事かもしれません。どんなに、交通の便がよくても、治安が悪い場所には絶対に住みたくないという人は少なくないはずです。
なお、住環境がよい場所は治安のよさも兼ね備えていることがほとんどでしょう。
いずれにせよ、これらの3つの条件が満たされているか否かを、部屋探しの基準とする人が多いことは間違いないので、収益物件の立地を考える際には、忘れずにチェックすることが必要となります。