インターネットでの株取引が一般的になり、兼業投資家でもデイトレードをする方が増えています。しかし、ちょっとしたお小遣い稼ぎが目的だとしても、トレードはお金を失うリスクが付きまといます。やるからにはしっかりと勝てるように、デイトレードの基本を身に付けましょう。※本連載では、AI技術を用いた株価予測ソフトを開発する、株式会社ソーシャルインベストメントでトレーダーとして活躍する川合一啓氏が、個人投資家が株式市場で勝ち続けていくための極意について説明していきます。

デイトレードは「朝9時~10時」で勝負は決まる

デイトレードと一口にいうと、朝9時から午後15時まで、いつでもエントリーしてトレードを重ねていくようなイメージを持つかもしれません。ではそのなかでも、最も値動きが良く、利益を上げやすい時間はいつでしょうか?

 

この最もデイトレードに向いている時間は決まっています。それは寄り付きから1時間以内です。日によっては、この時間帯よりも値動きが大きくなる時間もありますが、安定して値幅を取れるのは、株式市場が開いてから1時間程度なのです。

 

デイトレードは9時から始まって、10時までにはその日のトレードの8割が終了すると考えてください。次に値動きが良いとされるのは、後場の寄り付きですが、寄り付きから20~30分程で落ち着くうえ、値幅はたいてい朝の半分以下です。さらに地合いが悪い日は、まったく動かないこともあります。

 

次に、朝のデイトレードで起こりうるパターンについて紹介します。当然、毎回同じパターンにはなりませんが、銘柄の選び方が同じ条件になっていれば、半分近くがこの値動きになるというパターンです。

 

まず銘柄の選び方ですが、WEBサイトなどで1週間の値上がり率ランキングトップ10を確認します。そのなかで、先ほど紹介したように値幅が自分の許容範囲の銘柄を選びます。毎日確認していると気付きますが、株価、出来高、値幅が似たような銘柄が、必ず2~3銘柄トップ10に入ってきます。この2~3銘柄を選べば、練習にはちょうど良くなるでしょう。

 

ここで、実際によくある値動きのパターンを紹介します。まずギャップアップであることを確認してください。そして5~15分程、上値を追います。瞬発力に自信のある方はここで買いエントリーポイントを設定してもいいでしょう。15分程上昇すると、利益確定の売りが出てきます。ここは押し目買いのポイントと考えてください。そして9時30分前後から再度上昇をはじめ、その日の高値を抜いていきます。ここが利益確定ポイントです。非常に簡略化した説明ですが、かなりの頻度で現れるパターンなので、覚えておくと便利です。

 

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