インターナショナルスクールのフリーマーケット
自宅の近くにインターナショナルスクールや米軍基地はあるでしょうか。そこでのフェスティバルやフリーマーケットなど、一般の人が参加することができるイベントを調べてみましょう。
インターナショナルスクールのフリーマーケットでは、英語の絵本や英語圏の子どもが使うおもちゃなど、掘り出し物を発見することができるかもしれません。屋台で買い物をするときは、子どもにお店の人と話をさせてみます。売り手の話を理解することができれば、自分も英語で答えてみたいと思うはずです。
子どもが参加することのできるゲームやアクティビティが用意されていることもあり、英語圏の遊びにじかに接することができます。インターナショナルスクールのイベントに集まるのは、スクールに通うバイリンガルの子どもや日本在住外国人の子どもたちです。ゲームやアクティビティをしながら、子ども同士自然に英語で会話を始める可能性があります。
なお、インターナショナルスクールは、夏休みを利用して、一般の子ども向けにサマースクールを開催していることがあります。生徒たちが休んでいる間の校舎を利用して開かれる一種の夏期講習ですが、内容は座学に限らず、英語を使った遊びなど、子どもが飽きないように工夫されたプログラムを実施しています。
学費が高く、親の英語力もある程度要求されるインターナショナルスクールは、少々敷居が高いですが、サマースクールについては特に厳しい制限がなく、比較的低価格です。英語環境の中で一時期的に過ごしたいという子どもが、気軽に体験することができます。「アメリカン・スクール・イン・ジャパン」など、幼児向けに行動力や創造力を養うためのアクティビティが行われているスクールもあり、英語で発信できる積極的な態度を養うのにピッタリです。
手軽に異文化に触れられる場所としてお勧めなのが、米軍基地です。日本にある米軍基地は、通常一般の人は入場禁止ですが、年に1~2回、地域の住民と交流を図るための一般公開日があります。アメリカン・フードの屋台が並び、ステージでのライブや子ども向けのアクティビティなどを、英語で体験することができます。一般の日本人も大勢遊びに来ているので、英語を話すことができない親でも気遅れすることはありません。
海外の空気に触れるのは、子どもにもいい刺激に
少し経済的に余裕がある場合は、子ども向けの安い航空券が利用できるうちに、思い切って海外旅行に行ってみるという方法もあります。
アメリカやヨーロッパまで行かなくても、グアムはアメリカ合衆国の一部ですし、シンガポールなどアジアの国にも英語を公用語としているところがあります。これまで本やテレビ、インターネットの画面の中で見てきたことが目の前に現れるのは、子どもにとって大きな刺激となるはずです。
海外の人は、ジョークを言ったりしながら子どもに気軽に話しかけてきたりします。そんなとき相手の言うことが少しでもわかったり、自分の口から出た英語が相手に通じたりすれば、英語でコミュニケーションを取るということに、さらに興味・関心が持てるようになるでしょう。
例えば海外旅行では、次の4つのフレーズが言えるようになっていれば、もう十二分だといえます。
Hello.(こんにちは)
Thank you.(ありがとう)
See you.(じゃあね)
So yummy.(すごくおいしい)
小さい子どもが外国語を使ったというだけで、現地の人は大げさに喜んで対応してくれるでしょう。それが子どもの自信と励みにつながります。
東京ディズニーリゾートや大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンなども、海外の文化を体験できる場所の一つです。場内の英語の看板を見たり英語のアナウンスを確認したりしながら、外国人になったつもりで遊んでみましょう。子どもは意外に、アナウンスの一部を理解できていたりするかもしれません。
また、職業体験型のテーマパークとして知られる「キッザニア」には英語で行われるプログラムがあり、ピザを作ったりパイロットになって飛行機を操縦したりという活動を、英語で体験することができます。英語が得意な子ども向けというわけではなく、事前に日本語で説明が行われ、ネイティブの係員たちも、ボディランゲージやジェスチャーで楽しくわかりやすく指導してくれます。英会話スクールやインターナショナルスクールに通う子どもたちが英語で遊ぶためにやってくることがあるので、子ども同士自然に英語で会話をすることができるかもしれません。
世界各地で展開しているキッザニアは、日本では現在、東京と甲子園(兵庫県)にあります。遠方の人も旅行を兼ねて行ってみると、きっと楽しい経験ができると思います。
三幣 真理
幼児英語教育研究家