子どもと一緒に見たい「英語のテレビ番組&学習サイト」10選

非英語圏の人のなかには、ネイティブスピーカーと勘違いするほど、英語を流暢に話す人たちがいます。理由を尋ねるとその多くが、子どものころから自分の国の言葉でテレビを見るのと同じように英語のテレビを見ていた、と答えます。特別なレッスンをしなくても、ふだんから英語のある環境に身を置けば、自然に英語力を鍛えることができるのです。本記事では、家庭内で子どもが自然に英語に親しめる環境の作り方や、子どもの英語力育成に適した番組の選び方等を紹介します。

ネイティブスピーカーの子どもが見るTV番組を見せる

日本では考えにくいことですが、スイスやドイツ、また北欧などヨーロッパの非英語圏の国を訪れると、ネイティブスピーカーかと思われるほど流暢に英語を操る人がいます。

 

その理由を尋ねると、「特別なレッスンをしたわけではない。ただ、子どものころから、自分の国の言葉でテレビを見るのと同じように、英語のテレビを見ていた」という返事が返ってきます。

 

国際的な英語能力試験「TOEFL®」で常に上位に入っているオランダでは、小学校で英語の授業をしているものの、学習時間はわずか週1時間程度です。しかし、とある研究によると、幼いころからテレビで英語の映画やアニメを見ている環境が、英語習得に大きな効果を与えているとのことです。つまり、英会話スクールに通ったり英語授業がある幼稚園に通ったりしなくても、家庭の中で英語の音に頻繁に触れていれば、英語を聞いたり話したりする力を養うことができるのです。

 

日本でも、地上波のNHKや、衛星放送、ケーブルテレビなどでさまざまな子ども向け英語番組やアニメを見ることができます。NHKでは以前から、歌や踊り、簡単なゲームで子どもが英語に接することができるような番組を放送してきました。また、『エイエイGO!』という番組は、子ども向けではないのですが、日本人が間違いやすい文法と発音の指導をしています。親がこの番組を見ながら楽しく英語学習をしている様子を見せると、子どもも自然に英語に興味を示すようになります。

 

ただし、テレビのアニメは英語であればなんでもよいというわけではありません。『ザ・シンプソンズ』はアメリカアニメ史上最長の長寿番組で、アメリカではだれもが知っている有名な番組ですが、基本的には大人向けで、辛辣なジョークや品のないセリフも登場します。このように、海外で作られている英語アニメの中には俗語が使われていたり、内容が過激だったりする場合もあるので、親が一度吹き替えや字幕で確認し、小さい子どもに安心して見せることができるかどうか、確認しておくといいでしょう。


子ども向け、幼児教育の一環として制作されたテレビ番組は、子どもをいかに飽きさせずに、かつ教育に役立つかといったことが研究しつくされたうえで作られています。中には赤ちゃんの気持ちを落ち着かせてくれる効果があるものや、夜泣きをする子ども、日中でもなかなか泣き止まない子どもでもテレビを見ながら落ち着いて眠りにつけるようなものもあります。英語を聞くという目的のためだけでなく、子育ての一助としての役割も果たしてくれます。

英語版のアニメや子守唄は吹き替え版を使わない

子守歌や映画、テレビを活用して英語耳をつくる際のポイントは、日本語の吹き替えがあるものでも、最初から英語版で見せたり聞かせたりするようにすることです。

 

子どもが小さいうちは、英語と日本語の区別なく、ただ「楽しいから」という理由で見たり、聞いたりしています。しかし、成長するにつれ、言葉には「日本語」と「英語」というものがあり、親や友達が使っているのは「日本語」だということに気づくと、やはり普段聞き慣れている日本語のほうが楽に思えるのか、日本語版・英語版があるものについては「日本語で見たい」と言い出す子どもも少なくありません。そして、一度日本語で見てしまうと、「じゃあ、今度は英語で見てみよう」と言っても、あまり興味を示さなくなる可能性があるのです。

 

こうした問題は、親の工夫次第で解決できます。ミッキーマウスやダンボが登場するディズニーアニメは今も昔も子どもたちに人気の作品ですが、例えば「ディズニーアニメは英語で見る」と決めたら、いつも英語音声で見せてあげましょう。すると子どもは「このアニメは英語のもの」と理解し、日本語版があることを意識せず英語で見るようになります。もちろん、日本語の子ども向け映画やアニメにもよいものがたくさんあるので、それらは日本語で見せてあげてもかまいません。英語だから、日本語だからと意識せず、「楽しいから見る」「好きだから見たい」という気持ちを育てることがポイントです。

 

以下、子どもと一緒に見てみたい英語のテレビ番組を挙げました。これらの中にはYouTubeで動画を見ることができるようになっているものもあるので、インターネットで確認してみるとよいでしょう。

 

<子どもと一緒に見たい英語のテレビ番組タイトル内容>

 

Baby TV

アメリカの乳幼児向け放送局。歌やゲームを収めた短い番組がある。

お勧め番組の例:

Cuddlies,Charlie and the Numbers,Grandpa’s Gallery,

Emma’s Theatre,Hungry Henry,Oliver,Wooly,Walter&Dude,

Yoyo the Magician

 

NUMBERJACKS

数字の形をしたキャラクターが街の難事件を解決。海外の子どもに大人気。

 

Charlie and Lola

兄と妹のほほえましいストーリー。質が高く安心して見ていられる。

 

64 Zoo Lane

日本でも『動物園通り64番地』として放送。女の子と動物園に住む動物たちのお話。

 

ディズニージュニア

日本のケーブルテレビなどで視聴できる、ディズニーの子ども向け番組専門チャンネル。特に小さい子ども向けの二カ国語放送。

 

ディーライフ Dlife「ディズニータイム」

放送で視聴可。ディズニーのアニメやドラマを放送している。『ちいさなプリンセスソフィア』『ジェイクとネバーランドのかいぞくたち』など、安心して見ることができる。

 

My Little Pony Friendship is Magic

女の子に人気のアニメ。おもちゃをモチーフとした子馬のキャラクターが活躍。日本のテレビでも放送された。日本版DVDは吹き替えのみ。海外のDVDを視聴することができる環境があれば、インターネットで海外版を購入するとよい。

 

※公式ウェブサイトで視聴可。

※情報は記事掲載時のものです。番組終了の可能性があります。

 

お気に入りの映画やアニメを何回も見たいときは、DVDが便利です。英語圏で人気のアニメのDVDを入手して見せてあげるのもいいでしょう。

 

例えば、『きかんしゃトーマス』『くまのプーさん』など日本でもおなじみの番組の英語版は、インターネットショップなどでも入手可能です。子ども向け番組の場合、特に言葉が聞き取れなくても、子どもは熱心に映像を見ています。そのうち自然に英語が聞き取れるようになり、意味を把握できるようになっていきます。

 

海外で人気があり、女の子たちに見せると喜ぶ番組を、以下に挙げました。日本では女の子向けのアニメでも変身して敵と戦ったりするものがありますが、私がお勧めしたい人気アニメは、典型的な勧善懲悪ストーリーではなく、身近なところで起こるささやかな問題を乗り越えていくお話で、大人が見ていても楽しめるようなものです。登場人物たちの言葉づかいがきれいで、ヒアリング力を鍛えるお手本としても最適です。年齢としては、4歳から小学校低学年くらいまで楽しんで見ることができるでしょう。

 

なお、『My Little Pony』は話がよくできていて、男の子や大人の男性にも根強いファンがいます。空想の世界の物語ですが、ストーリーに道徳的なものがあり、中で登場する日常のささやかな問題にはリアリティがあります。会話の中で自然に使える単語やフレーズが数多く登場し、英語を習得するうえで非常に役立ちます。劇中登場する歌のクオリティが高く、大人が思わず口ずさみたくなることもあります。

無料ウェブコンテンツで「遊びながら学ぶ」

インターネットには、子どもが英語を身につけるための無料の教材が多数公開されています。基本的には英語圏の子どもが英語を習得するためのものが多いのですが、日本人の子どもでも、幼いころから自然に英語を習得しようとするのであれば、やるべきことは同じです。歌を聞いたり簡単なゲームをしたりしながら、英語のリズムや音を吸収します。

 

こちらも、お勧めできるサイトを以下に挙げました。『Super Simple Learning』は、東京の幼児英会話教室の講師らが作った教材を提供しています。アメリカで子育てメディア向けの賞を受賞した質の高いサイトで、ネイティブの子どもにも役に立つと評価されています。

 

『KidsTV123』は、英語の音を聞きながらさまざまな知識を習得することができるサイトです。アルファベットや数字といった簡単なもののほか、ハロウィンやクリスマスなど英語圏のイベントにまつわる言葉、動物や天体の名称などに関連した言葉を歌やゲームで覚えます。もののかたちにまつわる歌では、例えばtriangle(三角形)、square(四角形)だけでなく、pentagon(五角形)、hexagon(六角形)といった言い方も覚えることができます。

 

小さいころにJupiter(木星)、Neptune(海王星)といった英語を聞いても、そのときはその場でなんとなく聞き流しているだけかもしれませんが、その言葉を聞いたという記憶は、脳の引き出しの中に残ります。成長して改めて英語で天体の名前に触れたとき、KidsTV123で見た天体のイメージとそれを表す英語の言葉が思い出され、単語を難なく覚えることができるのです。

 

<無料で利用できる子ども向け学習サイト>

 

Super Simple Learning

歌やゲーム、動画などを豊富に収録。日本語サイトもある。

 

KidsTV123

アルファベット、色、季節のイベント、自然などに関する豊富なビデオを見ることができる。

 

ABCkidsTV

Mary Had a Little Lamb(メリーさんのひつじ)、London Bridge is Falling Down(ロンドン橋が落ちた)など日本でもよく知られている童謡をアニメとともに楽しむことができる。

 

※公式ウェブサイトで視聴可。

※情報は記事掲載時のものです。番組終了の可能性があります。

 

 

三幣 真理

幼児英語教育研究家

幼児英語教育研究家

ヒューストン生まれ。4歳で日本に帰国したのち、12歳でカナダへ。慶應義塾大学理工学部入学後、環境情報学部へ転籍。フランス語(第一外国語)、イタリア語(第二外国語)を学び、語学への理解を深める。卒業後は、日本アイ・ビー・エムシステムズ・エンジニアリング株式会社勤務、フリーランスで翻訳・通訳の仕事に携わるほか、日本の英語教育学者の第一人者である東京大学名誉教授の岡秀夫教授に師事。
現在は、敬愛大学でSkype英会話の講師を務めるほか、幼児英語教育研究家として子どもたちの英語教育に携わる。日本人男性との間にもうけた一女をバイリンガルに育て上げた。

http://life-produce.jp/

著者紹介

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