ロックフェラー設立のスタンダード・オイル社が前身
【石油メジャー】
石油メジャーの一角で、米石油王ジョン・ロックフェラーが設立したスタンダード・オイル社が前身。石油と天然ガス事業で、川上(探査・開発)から川下(精製・販売)まで手掛ける。「エクソン」、「エッソ」、「モービル」の3ブランドでグローバル展開している。石油・天然ガスの生産量は、石油換算で日量398万5000バレル、原油精製量は日量429万1000バレル、石油製品の販売量は日量553万バレルに達する。石油換算ベースの確認埋蔵量は212億2100万バレル(数値はいずれも2017年12月末時点)。
前年同期比に比べ、売上高・純利益ともに増加
【足元動向】
第1四半期(1~3月)は売上高が前年同期比16.26%増の682億1100万ドル、純利益が同15.96%増の46億5000万ドルに拡大した。希薄化後EPSは1.09ドル。売上高は市場予想(670億6400万ドル)を上回ったものの、希薄化後EPSは市場予想(1.109ドル)を下回る。
石油・天然ガスの1日当たり生産量は388万9000石油換算バレルにとどまり、前年同期の415万1000バレルから6.31%減少した(資産売却を考慮すると約3%の減少)。部門別の損益動向はまちまち。川上部門の利益は、55.28%増の34億9700万ドルに拡大した。資源価格の上昇を追い風に米国事業が黒字転換したほか(1800万ドルの赤字→4億2900万ドルの黒字)、海外事業の利益も35.15%増の30億6800万ドルに伸びている。
一方、川下部門は15.77%減の9億4000万ドル、化学部門は13.66%減の10億1100万ドルに縮小した。川下部門の北米事業は上向いたものの、海外が24.63%減と苦戦。化学部門は北米、海外そろって落ち込んだ。
*地域別売上構成は営業収入ベースで算出 *17年12月末から会計方式が変更、業績推移(四半期ベース)の売上高は8-K、10-Qから取得