17年、サージカル・ケア・アフィリエーツを傘下に
【医療保険大手】
医療保険や医療サービスを手掛ける。傘下の「ユナイテッド・ヘルスケア」は、消費者向けの医療給付、退職者を対象とした高齢者向けの健康管理商品やサービス、自治体の医療ニーズに対応した公衆衛生管理プログラムなどを提供。
一方、「オプトゥム」は金融、コンサルティング、小売薬局ネットワーク事業を通じた医療従事者向けのサポートサービスを行う。医療サービス部門を強化。17年に入り、サージカル・ケア・アフィリエーツ(外科病院運営)を傘下に収めたほか、ダヴィータ・メディカル・グループ(クリニック運営)の買収を発表した。18年の手続き完了を見込む。
前年同期比に比べ、売上高・純利益ともに増加
【足元動向】
第1四半期(1~3月)は売上高が前年同期比13.26%増の551億8800万ドル、純利益が同30.57%増の28億3600万ドルに拡大した。売上高、希薄化後EPS(2.87ドル)ともに市場予想(それぞれ548億7100万ドル、2.743ドル)を上回る。
部門別の売上高は、主力の医療保険が13.21%増の440億8400万ドル、製品が9.34%増の67億200万ドル、サービスが19.51%増の41億400万ドルに伸びた。事業別の増収率は、「ユナイテッド・ヘルスケア」と「オプトゥム」がそれぞれ13.26%、11.13%。全体の営業利益は18.75%増の40億5300万ドルに伸び、営業利益率が7.0→7.3%(↑0.3ポイント)に改善した。
無形固定資産償却やそれに伴う税効果などを考慮した場合、調整後の希薄化後EPS(非GAAP)は28.27%増の3.04ドルに伸び、市場予想(2.894ドル)を上回った。会社側は18年通期の業績予想を小幅に上方修正。希薄化後EPSと調整後の希薄化後EPS(非GAAP)をそれぞれ11.70~11.95ドル、12.40~12.65ドルに引き上げた(従来予想はそれぞれ11.65~11.95ドル、12.30~12.60ドル)。