前回は、太陽光発電システムの設計において重要となるパネルの設置方法について説明しました。今回は、太陽光発電システムの周囲を巡らせる「フェンス」が持つ役割を見ていきます。

いたずら・盗難の防止にもフェンスは不可欠

設置した太陽光発電システムには、その周囲に巡らせるフェンスも必要になります。これには大きく2つの意味合いがあります。

 

一つは、安全確保です。太陽光発電システムには一定の電圧の下、電気が流れています。2015年7月に静岡県西伊豆町で起きた痛ましい電気柵感電死事故のように、たとえ家庭用電源からの電気でも何かの加減で人を殺傷するほどの威力を持ち得ます。そういう危険な場所に関係者以外の人が立ち入るのは好ましくありません。そのため、フェンスを設置し、立ち入り禁止の意思を示すのです。

 

もう一つは、いたずら・盗難防止です。太陽電池の表面に大きな石をぶつけられて破壊される例もあれば、金属としての銅が売買されることから市場価値をそこに見いだし銅を用いた電線を盗み出す例もあります。

 

筆者の会社で施工した現場では、3日連続で夜中に現場に侵入されて10万円相当の電線を地中から掘り返して持っていかれた例がありました。これらの犯罪は太陽光発電システムの周囲を簡単なフェンスで囲っただけでは完全に阻止できないかもしれません。しかし、そうすることによって領域を明確に示し、この内側に侵入することは許されない、という意思をしっかり表示することは大切です。この考え方は侵入犯罪防止のセオリーの一つです。

売電収入を得るためには必要な「連系費」とは?

本連載の第1回目で説明したシミュレーションでは想定していませんが、初期投資の中で注意しておきたい費目があります。「連系費」と呼ばれる接続工事負担金です。太陽光発電システムと電力会社の配電線とを接続するのに必要な費用です。

 

太陽光発電システムは当然のことながら、システムを設置しただけでは売電収入を得ることはできません。そこで発電した電気を電力会社に買い取ってもらうには、システムと電力会社の配電線とを接続する必要があります。そこに、一定程度の接続費用は必ず必要となります。

 

なぜ、そのような費用が発生するのでしょうか――。それは、電気の流れ方とも密接に関係しています。次回は、そこを説明していきます。

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    本連載は、2015年10月28日刊行の書籍『「マンション経営」よりラクで、確実に儲かる!太陽光発電投資』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

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    松田 貴道

    幻冬舎メディアコンサルティング

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