初心者に「株の売り買い」は難しいが・・・
横山式「コツコツ投資」のやり方を一言で言うと、「バランス型投資信託を毎月積み立てで買う」ということです。ではまず、バランス型投資信託とは何かをご説明しましょう。
投資信託(ファンドとも言います)は、ファンドマネージャーと呼ばれる投資のプロが、購入者から預かった資金を運用してくれる金融商品のことです。
同じ投資でも、個別の会社の株を買うという場合には、まず、どの会社にするかを検討しますね。買った後は株価の動きを確認して、必要に応じて売り買いをします。こうしたことは、初心者には難しいでしょう。
投資信託の場合、ひとたび買えば、あとは放っておけばプロが勝手に増やしてくれる、という感覚です。もちろん、経済状況そのほかで損が出る可能性もありますが、商品を選ぶことで、リスクはかなり低く抑えることができます。
放っておけばプロが運用してくれる「投資信託」
この投資信託にもさまざまな種類がありますが、中でも初心者にイチ推しなのが前述の「バランス型投資信託」です。これは、複数の資産や市場へバランスよく投資する投資信託のことです。ある投資先で損失が出ても、ほかの投資先でカバーしやすいというわけです。
例えば、経済状況にもよりますが、一般論として、株式と債券はシーソーのように反対の値動きをする関係です。その両方に投資することで、ダブルで損失を被るのを避けられます。
また、日本国内と違う値動きをする外国の株式と債券も加えることで、よりリスクを分散でき、安定した運用が実現しやすくなります。こうした分散投資を個人でやろうとしたら、かなりの資金と知識が必要です。でも、バランス型投資信託なら、マネーの知識がゼロの初心者でも、小さな元手で始められるわけです。
この話は次回に続きます。