今回も、副業に関する税務について公認会計士・税理士の山形友紀氏にQ&A形式で解説してもらいます。※本連載では『新しい副業の教科書』(インプレス)から一部を抜粋し、有限会社ガーデンシティ・プランニング代表取締役・藤木俊明氏が従来の副業とは違う「新しい副業」を紹介します。

副業をベースに、小さな会社を立ち上げてみよう

 Q  サラリーマンでいながら法人をつくるなんて可能?

 A  合同会社という手軽な法人格に注目

 

「株式会社」「合同会社」「一般社団法人」が立ち上げやすい法人です。それぞれ費用や手続きが違いますが、法人として銀行口座を持つことができます。副業として小さく活動していきたいという場合は、この中の「合同会社」に注目です。これは比較的新しい法人形態ですが、ちゃんと企業との取引にも使える「法人格」です。「株式会社」と比べて設立にかかる費用が安いことがポイントです。

 

法人設立の場合は「本店所在地」を決めなくてはいけませんが、自宅や(本店登記可能な)バーチャルオフィスでもいいでしょう。小さくとも経営者になれるわけです。将来に備えて、副業をベースに小さな会社を立ち上げ、「2枚目の名刺」を検討してみては!

 

 

「任意団体」名義でも銀行口座を開くことは可能

 Q  法人をつくるまで大げさにせずにグループ名の口座を作りたい

 A  「規約」を作成すればグループ名で銀行口座が作れます

 

例えば、マンガの同人誌を作って売っている人たちは、仲間たちのグループで銀行口座を作ることがあるようです。法人ではありません。こういう、仲間同士のグループは「任意団体」という扱いになります。制作物をつくる副業を検討している人には向いている方法でしょう。

 

任意団体の銀行口座を申し込む時には、まず団体の規約を作成します。そして、代表者(※)が自分の個人印と身分証明書、規約、活動実績がわかる資料、名簿などを持って銀行の窓口で手続きします。ただし、銀行によって温度差(あまり積極的に受け付けてくれない)や手続きの違いなどがあるようなので、実際に銀行窓口で確認してください。

 

※会計担当者が手続きすることを求められることもあるようです。必要手続きについては頻繁に変わりますのでご注意ください。

 

 

 

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秋葉原副業総合研究会

インプレス

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