権利落ちで下落したタイミングを狙って買うのも手
以下の図表で紹介しているマックスバリュ東北(2655)のチャートを見ると、株主優待の権利が得られる2月に向けて年末から株価は上昇しています。
しかし、権利落ち日に株価は一気に下落し、その後1か月もの間株価は下落。その後、ようやく上昇に転じましたが、権利付き取引最終日の水準まで戻すのに半年ほどかかっています。
株主優待を狙って権利日前に買った投資家は、5000円相当の価値の優待を得るために一時は2万円以上の損失を出してしまったことになり、これでは本末転倒といわざるを得ません。
優待狙いの長期保有を考えているのであれば、むしろ直近の権利日はあきらめて権利落ちで下落したタイミングを狙って買うのも手です。逆に、権利日よりもかなり前に買っておいて、権利日前の上昇局面で売却してキャピタルゲインを得るという方法もあります。
「過去の権利日周辺の値動き」を必ず確認しておく
ただし、すべての優待銘柄がこのような値動きをするわけではありません。権利日が近づいてもあまり上昇しない銘柄もあれば、権利落ちがほとんどなく、そのまま上昇を続けて優待も配当も値上がり益をトリプルで得られるようなケースもあります。
こればかりは正確に予想するのは難しいのですが、取引するなら最低でもチャートを見て過去の権利日周辺の値動きを確認しておく必要があるでしょう。過去に大きな権利落ちをしている銘柄であれば、十分警戒する必要があるといえます。