東京五輪までは積極的に海外展開している企業が狙い目
2020年の東京オリンピックまでは資金作りの一大チャンスです。これからの数年のような株式投資のチャンスは、この先二度と訪れない可能性すらあると私は考えています。
相場全体が浮上する中、さまざまな業種の株が値上がりしていくと思いますが、その中で特に注目したいのが、「海外」に関わる銘柄です。
一つは、海外からの旅行客増加が収益にプラスになる銘柄です。為替は円安傾向が続き、オリンピックのための環境整備も進んでいきますから、日本にはこれまで以上に海外からの観光客が訪れるでしょう。旅行代理店などの旅行会社、お土産の大量買いなどが見込まれる小売業、ホテル関連、また海外旅行者向けのサービスなどを提供する企業にも注目が集まるでしょう。
もう一つは、積極的に海外展開している企業です。こちらの株価も力強く上昇していくことが予想できます。具体例を挙げると、2020年に年間5兆円の売上目標を掲げているファーストリテイリングや米国で通信会社を買収するなど海外戦略を強化しているソフトバンク、さらにゲームソフト開発やSNS関連はある程度の規模があれば、その多くが国内に留まることなく、海外に向けた展開を強化していくことが確実です。
外国人投資家の「買い」に応えられるような業種に注目
また、「海外」というキーワードで考えるとき、「海外投資家(外国人投資家)が狙う銘柄」も、これからの株価の上昇が大いに期待できるでしょう。
外国人投資家は買い入れの規模が大きいため、スケールの大きい買いに応えられるような業種の中に大化け株の素地があると考えられます。例えば、銀行、不動産、商社、海運、小売、証券、建設、鉄鋼、セメント、薬品、電機、自動車などです。その業種の中の個別銘柄のみが上がる場合もありますが、大きな資金が投入される場合はジャンルごといっせいに株価が上昇するケースもあります。
これからの数年間、長期で投資する際には「海外」というキーワードを頭の中に常に置いておくことが、大きな儲けにつながります。