前回は、不動産会社の認知度アップに「イメージカラー」を活用する方法を紹介しました。今回は、町の不動産屋の宣伝効果を高める「オーナー会議」とはなにか見ていきます。

「未利用地所有オーナー」に向けたイベントを実施

企業としての収益を伸ばすための営業の一環として大切なのが宣伝・広告活動です。私たちも、弊社が何を考え、どのように事業展開をしているのか幅広く知っていただき、共感してもらえるよう、さまざまな取り組みを行っています。

 

なかでも特に力を入れているのが、小出不動産主催のオーナー会議です。

 

ご存知だとは思いますが、大手不動産業者では頻繁に無料の説明会やセミナーを開催しています。これは、現不動産所有オーナーへの情報提供がメインとなりますが、小出不動産では土地を持っているのだがどう使おうか考えている、「未利用地所有オーナー」の皆さんに向けてイベントを行っています。

 

このイベントは2種類あり、現場説明会とセミナーに分類されます。

実際の不動産を見学ながら、土地の活用法を説明

現場説明会は、たとえばあるオーナーの方が土地を駐車場にしたケースや、アパートや住宅を建設して入居前に内覧してもらい、その不動産の利用法を実際に見ながら具体的に説明をするものです。

 

現場説明会は、たいていはその建築を請け負った会社との協賛で行うことも多く、一種のショー的なイベントになる場合もあります。内覧の際には、たとえばこのような新しいキッチンシステムを設置したというように、具体的に付帯設備を紹介しながら、これによって本来家賃7万円前後のアパートが7万8000円で提供できるというように、具体的な数字にして示します。設備やアイデアのおかげでプラス8000円の家賃に設定できるというところを実際に見てもらっていますから、「うちもそうしよう」というように、反響が多く集まります。一軒につき8000円なら年間96000円になりますから、掛ける住宅戸数で、より大きい収入が得られることになります。

 

協賛するハウスメーカーがある場合、その会社をオーナーに紹介することにより、一般的には建築契約の3%程度の紹介料が入ります。またこのイベントでアパートの建築を決めた場合には、小出不動産の管理するところとなり、所有者との長いお付き合いが始まります。これこそ私たちが求める成果であるということです。

小さな不動産会社の一人勝ち戦略

小さな不動産会社の一人勝ち戦略

徳島 雅治

幻冬舎メディアコンサルティング

株式会社帝国データバンクの調べによると、2016年度の不動産代理・仲介業者の倒産は93件で前年度の75件を24.0%上回り、3年ぶりの増加となった。負債額別では負債5000万円未満の小規模倒産が68件を数え、全体の7割を超えている…

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