前回は、町の不動産屋がピンポイントでターゲット層にPRする方法を取り上げました。今回は、効果的な「不動産チラシ」の作るための3つのポイントを見ていきます。

重要なのは「デザイン・キャラクター・スローガン」

すべての広告が人の目を引くことを目的としているので当たり前のことかもしれませんが、チラシの効果は「これは何だろう」と注目されることの一点につきます。

 

そのために必要なポイントは大きく3つに分かれると考えています。

 

まず4色のカラー広告でなるべく目立つ派手な色を使うこと。建物のきれいな写真やイメージ画像を大きく使い、物件に目を向かせて興味を持ってもらうこと。地図や間取りは必須です。これによって「この家に住んでみたい」という気持ちを高め、自分がここに暮らしたらどんなレイアウトにするだろう、と考えてワクワクさせることなどの効果を狙います。

 

そして、イメージキャラクターとして人の写真を入れることです。不動産のチラシは下手に作ると無機質な感じになってしまいがちですが、カラーのうえに、女性の姿という異質なものを入れることで、また目を引く効果があります。ちなみに小出不動産のイメージキャラクターを務めているのは私の妻で、昔、素人ながらテレビに出ていた時期があるため、この近隣ではちょっと知られた存在です。それもうまく利用しています。

 

もうひとつはスローガンを必ずきちんと掲載することです。

 

我が社のスローガンとは「繋がろう! 明日の笑顔のために。」(Relation to tomorrow smiling)です。小出不動産は町の不動産屋として知ってもらい、住民の皆さんに声をかけてコミュニケーションを取って不動産屋としてつながり、「アライアンス・ネットワーク」とつながり、みんなでハッピーになることができれば、きっとその先に明るい未来が広がっているというスローガンを掲げています。私たちが地元に必要とされる人間になるよう積極的にアピールしていることを、町内の皆さんにぜひ知ってもらいたい。そう願う気持ちを、チラシにしっかりと示しています。

 

このようなデザインとキャラクター、スローガンを3点セットにしたチラシを、一貫してつくっています。そして物件ごとに適した配布の仕方を依頼し、ポストに投げ込んでもらいます。

チラシの「手渡し」で、担当者・店名を印象付ける

また依頼するだけでなく、チラシは地域を回るときにご挨拶がてら手渡ししたり、営業スタッフが自らポストに投函したりしています。しかし、できればドアを開けていただき、地域の担当者の顔と店名、チラシをセットで認識していただきたいと思っています。

 

もし、いつか不動産の売買などが必要になったとき、ぜひとも私たちに預けていただきたいという思いを込め、なるべく手渡ししているのです。

小さな不動産会社の一人勝ち戦略

小さな不動産会社の一人勝ち戦略

徳島 雅治

幻冬舎メディアコンサルティング

株式会社帝国データバンクの調べによると、2016年度の不動産代理・仲介業者の倒産は93件で前年度の75件を24.0%上回り、3年ぶりの増加となった。負債額別では負債5000万円未満の小規模倒産が68件を数え、全体の7割を超えている…

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