前回は、マーケティング・ミックスを活用し、採用活動を効率化する方法を紹介しました。今回は、「従来型の採用フロー」による人材獲得が難しくなった理由を説明します。

動画の活用など、採用環境も日々変化している

近年では、採用に活用するための「動画」を制作する企業も増えています。このような動向は、かつては見られないことでした。

 

その背景には、YouTubeに代表されるような無料動画配信サービスの台頭があります。つまり、動画をCMと同じ立ち位置で活用しようという発想なのです。

 

このように、採用環境も日々変化しているということを認識しておかなければなりません。

 

ただし、新しい施策である動画作成もまた、採用活動における1つの施策でしかありません。焦って協力会社に依頼する人事担当者もいるかもしれませんが、その前にやるべきことがあるはずです。

「採用媒体への掲載」だけで人が集まる時代は終わった

自社のターゲットや採用基準の明確化、コンセプトの設定および社内への共有をしたうえで、各施策を実行しても遅くはありません。大切なのは、変化する採用環境に対応できる体制を整えておくことです。

 

特に超高齢化社会を迎える日本の将来を考えた時、従来型の採用フローで同じように戦っていくのは、どう考えても得策ではないでしょう。もはや採用媒体に掲載するだけで人が集まる時代ではないのです。

 

ある意味において、現代の採用シーンは時代をさかのぼっているのかもしれません。つまり、個々の企業が名指しで選んでもらうための努力をしなければならない時代になっているのです。

 

Googleが検索データを活かして採用市場に参入しているのは、まさにその流れの一環でしょう。そのような開かれた採用環境において、有利に戦っていくための武器を今から獲得しておく必要があります。

本連載は、2018年1月16日刊行の書籍『「無名×中小企業」でもほしい人材を獲得できる採用ブランディング』(幻冬舎メディアコンサルティング)から抜粋したものです。その後の法令改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

「無名×中小企業」でもほしい人材を獲得できる採用ブランディング

「無名×中小企業」でもほしい人材を獲得できる採用ブランディング

深澤 了

幻冬舎メディアコンサルティング

人材採用に悩む「経営者&人事担当者」必読! 志望度の高い応募者を集める「効率的な採用方法」とは? ターゲットから選ばれる企業になるための革新的な「採用方法」を徹底解説します。

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