思い込みを捨てると「商売のヒント」が見えてくる!?
前回の続きです。
①思い込みをなくしましょう
最初は「こんなことを書いたら馬鹿にされるかも」とか「生半可な知識だから書くのはよそう」とか「プライベートなことを文字にするのはいやだ」などと考えるかもしれません。
しかし、立派な言葉も複雑な考えも必要ありません。一人で行うのですから、プライバシーだって関係ありません。
そして実は、あえて書かなかったことにこそ、「好きになってもらう」商売の最大のヒントが隠されていることが多いのです。
あなたのすべてを、ポスト・イットにぶちまけてください。
言葉を書いたら「それで?」と自分に問いかけてみる
②心に「つっこみ役」を育てましょう
とはいえ、最初はなかなか思いつかないものです。20分もすればネタが尽きます。ひどい場合は、20枚も書かないうちにペンを放り出してしまう方もいらっしゃいます。
そこで、何かを思いついたら、とりあえずその言葉を書き、次にその言葉について「それで?」と自分に問いかけてみましょう。
そしてまた、思い浮かんだ言葉をポスト・イットに記したら、再び「それで?」と自問自答するのです。
この作業を、ある固有名詞(人や商品、場所、組織などの名前)に行き着くまで繰り返しましょう。たとえばこんなふうに。
「とびきりおいしい新製品の開発」
つっこみ役、以下「つ」(おいしいってなんだよ?)
「甘みを抑えて素材本来の味を活かした味」
つ(素材だっていろいろあるぜ。具体的に言ってみ?)
「地元特産のいちご」
つ(で、そんなもん作って、誰に売るんだ?)
「若い女性」
つ(若い女性じゃわからんだろ。誰だよ。言ってみな)
「店によく買いに来るOLのさちこさん」
しかし次から次へと言葉が浮かんでくるなら、こんなまどろっこしい手順を踏む必要はありません。泉のごとく湧き出る言葉を片っ端からポスト・イットに書き出してください。