「経営資源」と「外部環境」をふせんで明確に色分け
前回の続きです。
次は、要因分析シートでポスト・イットの仕分け作業を行います。もうストップウォッチは必要ありません。ここで、ポスト・イットの色について説明します。それぞれは、以下のようなことを表しています。
黄――――自社の経営資源の状態
ピンク――外部環境の状態と予想
「経営資源」とは、会社の基礎となる「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」のことです。また「外部環境」とは、会社を取り巻くさまざまな状況のことを言います。これらを、次の手順で整理しましょう。
なお、以下で「プラス(+)、マイナス(-)」と呼んでいるのは便宜上です。必ずしも、プラスが「良いこと」で、マイナスが「悪いこと」ではないという点に注意してください。
ふせんを色別にプラスとマイナスに分け、4種類に整理
①プラス(+)と、マイナス(-)に分ける
1.まず、黄のポスト・イットを貼った要因分析シートを取り出してください。その中に、
「もうすでに成し遂げていること」
「実績として残していること」
「あるいは主力商品や自社の特長と呼べるもの」
があげられているはずです。それらのポスト・イットは、黄のプラス(+)グループとして、ひとまとめにしてください。
2.また、黄のポスト・イットの中で、
「まだできていないこと」
「取り組もうとしていること」
「不安要因」
などといったプラス(+)グループに入らなかったものを、黄のマイナス(-)グループとして、ひとまとめにしてください。
3.次にピンクのポスト・イットを貼った要因分析シートを取り出してください。この中に、
「自社にとって喜ばしいこと」
「期待がもてること」
があるはずです。それらのポスト・イットは、ピンクのプラス(+)グループとして、ひとまとめにしてください。
4.また、ピンクのポスト・イットの中で、
「自社の将来にとって喜ばしくないこと」
など、プラス(+)グループに入らなかったものを、ピンクのマイナス(-)グループとして、ひとまとめにしてください。
整理の第1段階はこれで完了です。