思い浮かんだ言葉の「過去・現在・未来」を書いてみる
前回の続きです。
③過去・現在・未来を考えてみましょう。
ある言葉が思い浮かんだら、その言葉の「過去・現在・未来」を書いてみるのもよいでしょう。たとえばこのような感じです。
(現在)「ガソリン代高騰、利益減少」
↓
(過去)「円高で利幅が増えたこともあった」
↓
(未来)「為替や相場に左右されない、経営体質にしたい」
過去・現在・未来を考えてみると、1つの思いつきが3倍になります。ぜひ試してください。
④目標を定めましょう目標がはっきりすると、人間誰しも燃えるものです。
自分が設定した目標を達成したら、自分にごほうびをあげるなどというのもいいですね。moreメソッドでは、次の数を最低目標に設定しています。
・黄――――250枚
・ピンク――150枚
さらにmoreメソッドは、フランス、中国、ブラジル、メキシコ、フィリピン、トンガなどの外国人の方にも実施しました。これまでの世界最高記録は、
・黄――――573枚
・ピンク――446枚
です。ちなみに、moreメソッドを試された最高齢者は76歳でした。その方の記録は「黄180枚、ピンク150枚」です。
いずれを目標にしてもかまいませんが、どうせなら世界記録に挑戦してみてください。moreメソッドでは、ポスト・イットの書き出し数が増えれば増えるほど、事業計画書の完成度が高くなります。
つまり、目標をクリアした時に得られる本当のごほうびは、精度の高い分析結果だというわけです。どうでしょう? モチベーションは上がったでしょうか?
メソッドを繰り返すうち、集中できる時間も長くなる
記録を樹立するような方々には、ある傾向があります。それは最後の10分間にラストスパートができるという点です。
初めてこのメソッドを試す方であれば、最初の10分でヘトヘトになってしまうでしょう。ところが、何度か行ううちに、20分、30分と集中できる時間が長くなっていきます。ふだんからメソッドを意識することで、ニュースや日常会話、世の中の37動きに対する感受性が高まるからです。
しかしそれでも、30分をすぎると、言葉が湧いてこない人がほとんどです。しかし、ここであきらめて、ペンを放り出してしまうのではなく、ここから、「もうひとがんばり!」してください。
すでに脳みそは疲れきっていますが、だからこそ、自分でも気づかなかった無意識の言葉が湧いてくるのです。
わたしの経験から申し上げると、すらすらと書くことができた最初の10分の言葉より、最後の10分に無理やりひねりだした言葉のほうが、新しい商売につながる可能性が高いようです。
マラソンはトラックに戻ってから、競馬は最終コーナーを回ってからが勝負。moreメソッドも残り10分が大切です。自分自身に愛のムチを振るってください。