前回に引き続き、中小企業の経営改善・改革に必須となる「定量化」とは何かを見ていきましょう。今回は、「定量化」の「量」と「化」の意味を説明します。

数字で表せるものはきちんと表し、全社の共通認識へ

「定量化」の「量」には、時間・距離・重量・広さ・幅・深さ・高さなどを明確にするという意味がある。

 

いくらアナログが売りの中小企業といってもこうした数字が曖昧ではいけない。売り上げ目標を設定するなら「いつまで」に「どれだけ」を「いくら」で売るといったように数字で具体化することが必要だ。

 

誤解のないように書いておくと、これは目標としての数字を社員の前にぶら下げて競争させろということではないし数字で社員の業績を評価しろということでもない。

 

数字で表せるものは、きちんと数字で表し、全社で共通の認識をもてるようにしろということだ。

ベテラン社員のノウハウや情報を、マニュアル化で共有

定量「化」の「化」とは、マニュアル化、システム化の「化」だ。いままでベテラン社員の頭の中にしかなかった業務の段取りや手順を、みなの前に差し出して、中堅や若手社員と共有すること、それも「定量化」だ。

 

分厚いマニュアルをつくれというのではない。いままでベテラン社員が一人で抱え込みがちだったノウハウや情報をみなで共有しやすい仕組みにつくりかえるのだ。

 

定量「化」を行えば、会社がいままで蓄積してきたノウハウや情報をだれでも、どこでも、いつでも使えるようになる。

 

定量「化」とは「易しさ」、ポイントは以下のようになる。

 

①操作しやすい、②わかりやすい、③取りやすい、④見やすい、⑤感じやすい、⑥聞きやすい、⑦説明しやすい、⑧触りやすい、⑨使いやすい、⑩飲みやすい、⑪食べやすい、⑫動きやすい

 

改善・改革のキーワードは定量化

 

めること………………物事を新しい事柄に変えて定める

をきめること………… 時間・距離・重量・広さ・幅・深さ・高さなどを明確にする。数字で具体化する

とは変化すること…… マニュアルをつくり、それをシステム化し、今以上にわかりやすい仕組みづくりをする

中小企業の経営極意 裏と表とそのあいだ

中小企業の経営極意 裏と表とそのあいだ

井指 好康

幻冬舎メディアコンサルティング

儲かる会社をつくる社長の思考・行動とは? 自分のため、会社のために働く「自立型社員」を増やし、顧客から求められる会社になるための具体的ノウハウを満載! 中小企業コンサルタントが明かす「勝ち組社長」の共通点 ●…

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