前回は、内覧からの成約率を上げる内覧者への細やかなPR術を見ていきました。今回は、賃貸物件で成約率をアップさせる裏ワザを取り上げます。

動きの激しい2月3月に勝つには、1月の募集で仕掛ける

最後に、はじめて大家さんをやるひとにとっては、ちょっと想像がつかないかもしれない成約率アップの裏技を紹介しておこう。

 

最初は転勤や進学などで人の動きが激しい3月中にきっちり満室にするテクニックだ。

 

賃貸住宅の中でも単身者や学生向けの物件は2月3月がもっとも移動が激しい。もしこの期間に空室が埋まらないと、かなり苦しい状況になる。もし3月までに転居する入居者がいたら、はやめに情報をつかんでおきたい。そのために毎年年末あたりにメールや回覧を入れて「3月に転居予定の人は、はやめに教えてください。そうすれば3月分はただにしますよ」とアナウンスするのだ。

 

こうしておけば1月当たりから、はやめに募集をかけることができるのだ。

駐車場を「敷地外」に設置するメリットは大!

最近の若い人たちはクルマに乗らなくなった。私の若い頃はちょっと高級な賃貸マンションには、かならず駐車スペースがついていたものだが、いまは優先順位が下がった感じだ。とくに単身者用のマンション・アパートでは敷地内につくる必要はないと思っている。

 

それよりも近隣の地主さんと提携して敷地外の駐車場を確保したほうがいいだろう。もし敷地内の駐車スペースがとれそうなら、専用駐車ではなく、コインパーキングにして来訪者の駐車スペースとしたほうが喜ばれるかもしれない。

 

駐輪場は敷地内につくるほうが使い勝手はいい。ただ定期的に違法駐輪自転車を処分しないといけないなど、管理が難しいので、敷地外に確保できれば、それにこしたことはない。

本連載は、2017年5月刊行の書籍『年収400万円でも大家さんになれる 工務店社長が教える5つの流儀』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

年収400万円でも大家さんになれる 工務店社長が教える5つの流儀

年収400万円でも大家さんになれる 工務店社長が教える5つの流儀

町田 泰次

幻冬舎メディアコンサルティング

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