前回は、設置すると入居希望者が増える「共用部の設備」を取り上げました。今回は、ネットに掲載した物件の強みを「内覧者」に訴求するポイントを紹介します。

ネットでのアピールポイントは、内覧時も必ず訴求

ここまで大手不動産情報ポータルサイトでの集客を意識した賃貸住宅づくりのノウハウを公開してきた。繰り返しになるが、そのポイントは大手不動産情報ポータルサイトのチェックボックスだった。賃貸住宅をさがしている人が自分の希望する物件の条件を選んで検索するために利用されるこのチェックボックスに、あなたの物件の情報が正確に反映されていないと、せっかく苦労してつくったアピールポイントも生きてこない。

 

あなたの賃貸住宅の情報を大手不動産情報ポータルサイトにのせる際には、さまざまな情報を「物件資料」として提供する。その際、とくにチェックボックスに対応する項目は、繰り返しチェックし精度の高いものにしておきたい。たとえば風呂の追い炊き機能、温水洗浄便座、トイレとバスは別などの項目にチェックを入れ忘れているだけで、大手不動産情報ポータルサイトからの流入客数は激減すると心得たい。

 

このようにネット上でアピールポイントと強調する部分は、入居希望者が内覧にきた際、すぐにわかるようにPOPなどをつけておくといい。これを写真にとってポータルサイトにあげておけば、入居希望者にさらにアピールできる。

 

またフリーレントやキャッシュバック、家電付きプラン、家具付きプラン、など現場で再現しにくいサービスも、写真や文章で示したポスターにしてはっておけばわかりやすい。

 

もちろん現地にのぼりや募集看板、物件案内資料を備え付けるのはお約束だ。

 

[図表]

ターゲットに刺さりそうな周辺施設の情報をマップ化

また大手不動産情報ポータルサイトや提携している不動産会社ホームページに提供するビジュアル情報にも、ひと工夫がほしい。

 

とくにあなたの賃貸住宅の周辺情報をマップとしてビジュアル化するときは注意が必要だ。ポイントは単身者が日常生活で利用する施設を選んで分かりやすくビジュアル化することだ。交通機関や公共機関の位置はもちろんだが、コンビニエンスストアや深夜営業のスーパー、ファーストフード店などは必須だ。逆にファミリータイプでは必須の学校や幼稚園・保育園、総合病院など、単身者にとって必要度の低い施設は整理してもいい。

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町田 泰次

幻冬舎メディアコンサルティング

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