前回は、賃貸住宅の成約率をアップする「床材・間取り」の変更ポイントを説明しました。今回は、集客のアイデアをすぐ反映できる「一棟物件」ならではのメリットを紹介します。

区分所有だと、大家は部屋の内部しか手を入れられない

成約率アップのために1棟物件の大家さんだからできることがある。たとえば外回りのリフォームがそれだ。前にも触れたが、マンション(区分所有建物)の専有部分だけの大家さんの場合、自分の好きなように手を入れられるのは、部屋の内部だけだ。

 

通常、マンションの外装の補修工事は管理組合できめた計画に沿って行うが、どれくらいの頻度でおこなうかは、オーナーそれぞれで考えが違う。賃貸だから外観はすこしぐらい汚くてもいいと考える人。きれいな方がいいが自分が住むのだから、ある程度汚くなっても我慢しようという人。あなたのように賃貸だからこそ、常にきれいにしておきたいと考える人ばかりではないのだ。

 

実際、このように意見がまとまらないまま外装のリフォームが遅れて、薄汚れたままになっているマンションは少なくない。いくら部屋の中(専有部分)がリフォームされていても、外観から受ける「なんか汚いな」「こんなとこに住むのか」という第一印象は、なかなか拭えない。

一棟所有なら「ペット可」等のルール変更も即決

繰り返しになるが、専有部分だけの大家さんだと、このように自分の持ち物なのに、自分の好きなようにアイディアを試せない。ここが、私がマンション(区分所有建物)の専有部分だけの大家さんをおすすめしない理由だ。

 

あなたが1棟物件の大家さんであれば、塗装工事も好きなタイミングでできるし、いろいろなアイディアをすばやく実行できるのだ。商売をやっている人なら、おわかりのように「いま」というときに、すばやくアイディアをいかせるかどうかで、もうけは決定的に違う。大家さん業にとってもスピーディな実行力はかかせない。

 

たとえばいま「ペット可」の賃貸住宅はどんどん増えている。また生活スタイルの多様化から「24時間ゴミ出し可」のニーズも高まっている。しかしマンションの管理組合で、これらを実現しようとしたら管理組合での議論に膨大なエネルギーが必要だ。議論を繰り返した結果、仮にこれらが実現しても、そのときは成約率アップの切り札にはならなくなっているだろう。

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