前回は、ダバオ市のコンドミニアムは「プレビルド」で購入すべき理由を説明しました。今回は、「プレビルド物件」の購入方法を紹介します。
契約が決まってから「1か月以内に」予約金を支払う
ドクターである皆さんが、プレビルド物件の情報を得る方法は、実質的にはパートナーとなる不動産会社に頼るしかありません。まず日本で情報を得て、問題がなければ現地に行って申し込み、書類をデベロッパーへ提出します。以下に、購入時に注意すべきポイントを紹介します。
<申し込みに必要なもの>
★身分証明書(パスポート)
★運転免許証(日本のもので可)
★予約申込書
★個人情報記入書
★予約金
※予約金の相場は物件価格の10%ですが、デベロッパーによっては30%求めるところもあります。契約が決まってから1か月以内に支払います。
フィリピンでの支払い方法は、振り込みではなく小切手が主流です。そのため、申し込み書類を提出したら、現地の銀行で小切手用の口座を開設します。
<銀行口座開設に必要なもの>
★現金(金額は要確認)
★証明写真(2.5㎝×2.5㎝)
※そのほか、銀行によっては口座開設の理由を記載した書類が必要になることがあります。
売買契約が成立したら、その1か月後から支払い開始
以上の手続きを経ておよそ3〜6か月後に売買契約書が郵送で送られてきます。契約は郵送で可能なので現地まで行く必要はありません。ただし、書類に署名してから公証人役場や外務省などに提出する必要があります。くわしくはパートナーに相談しましょう。
売買契約が成立したら、その1か月後から支払い開始です。主な支払い方法は次のようなものがあります。
●現金一括
ほとんどの物件では現金一括で買うと10%以上の割引となります。決済通貨はペソまたはドル。円は不可です。
●分割払い(現金)
契約時に10%以上の頭金を支払い、残りは完成までに分割(小切手)で支払います。この支払い方法の場合、無利子となります。ただし現金一括の割引はないので、実質10%以上の利子ともいえます。
●分割払い(ローン)
完成までにデベロッパーと取り決めた額を支払い、残金は現地または日本(両方も可)の金融機関のローンで賄います。ローンについてくわしくはこの後説明します。
株式会社トライブホールディングス
代表取締役社長
1979年生まれ。東京の不動産投資会社にて、土地売買からアパート、マンション、ビル建設までを幅広く手掛ける。自らが考える不動産価値と収益を最大化する不動産物件を実現するため、2010年に㈱トライブを共同で設立。翌2011年、同社代表取締役就任。これからの高齢化社会では、不動産と医療は密接に連携すべきという持論の下、高収益と高付加価値を同時に実現する独自の不動産物件を多数手掛ける。自ら沖縄の医療法人にも助力し、倒産しかけた医療施設の再建に乗り出し、再生させた。また、新たな医療法人の立ち上げにも参画し、地域医療の活性化に努めている。著書に『なぜ医者は不動産投資に向いているのか?』『資産10億円を実現する 医師のための収益物件活用術』(いずれも幻冬舎)がある。
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連載多忙な医師でも資産を数倍に! フィリピン不動産の最強投資術
JIFPA(S)PTE LTD
代表取締役
海外不動産コーディネーター
現在は家族と共にシンガポール在住。シンガポールの富裕層へのコンサルティングや世界の金融商品に対する研究・開発活動。国内の大手精密機械メーカー海外営業部にて東南アジア・オセアニア地区のセールスマネージャーとして国際ビジネス第一線で活躍。
帰国後、国内証券会社にて超富裕層及び高収益企業の決算対策・事業承継・株価対策・資産運用などを行う傍ら、国内外の金融商品の証券化等の業務を従事。海外での資産運用の重要性、ならびにその方法として航空機を用いた資産運用・税効果の優位性に気づき、航空機専門商社に転職。病院向けのドクターヘリ設置サポートなども行う。
現在、来日時は税理士法人や医師会を対象に、事業承継・株価対策・税金対策・資産運用の講演やコンサルティングを行っている。
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