「新しい財産管理の手法」といわれるが・・・
家族信託は「家族を信じて財産を託す、新しい財産管理の手法」と言われることがあります。
新しい財産管理の手法と言われてもピンと来ないと思いますし、賢一さんが家族信託についてよく知らないのも無理はありません。家族信託という言葉がよく使われるようになったのは、ここ数年の話だからです。
「家族信託という言葉を初めて聞いた」という方や、「聞いたことはあるが、どういうものかよくわからない」という方も多いのではないでしょうか。
金融商品と家族信託は「全く違うもの」
「信託」という言葉で比較的よく知られているものとしては、信託銀行や投資信託といった金融機関や金融商品をイメージさせるものが多いと思います。
しかし、これらの金融商品と家族信託は「全く違うもの」というイメージをまずは持っていただきたいと思います。
家族信託をイメージするためのキーワードを三つ紹介します。これを覚えておくと、家族信託がどんなものか大まかにつかめると思います。
①個人戦から団体戦へ
②新しく家族の財布を作る
③財布の中身は決められた目的のためにしか使えない
(続)