前回は、オーナーによる空室対策として、空き部屋を「モデルルーム化」するメリットを取り上げました。今回は、家具家電の設置の効果を見ていきます。
初めて一人暮らしをする人に喜ばれる
そのほかの空室対策としては「家具家電付き」の部屋も有効です。特に初めて一人暮らしをする人に喜ばれています。新生活を始めるにあたって必要となる家具家電類が一とおりそろっていたら、10万円以上のコストダウン効果があります。
新生活で何かと物入りな入居者にとっては非常に魅力的な物件です。中古家電は、リサイクルショップで購入したり、ヤフオクで落札したりするなどして安くそろえることができます。
逆に家具家電付き部屋のデメリットは、すでに家具家電をそろえている人からすると、部屋に備え付けの家具家電は邪魔でしかないことです。社会人よりも、初めて一人暮らしをする学生向けの物件と相性が良い作戦といえます。
家具家電の設置が大変なら、照明だけでもOK
また、家具家電をすべて付けるのは大変だと思うならば、最低限、照明だけでも付けることをおすすめします。部屋のタイプに合わせることが前提ですが、雰囲気の良いちょっとオシャレな照明はインターネット通販で安く購入することができます。
どちらかというと価格重視の部屋であれば、LEDのシーリングライトを設置して「長持ちするLED照明をプレゼントします」とアピールするのも有効でしょう。家電量販店、ホームセンターなどで6畳用が5000円程度で販売されています。これで入居が決まれば安いものです。
T・Wealth Management 株式会社
代表取締役CEO
1979年生まれ、千葉県出身。金融業界を7年間経験した後、美容関連ビジネスで独立。
しかし、マーケットの価格破壊の煽りを受け、美容関連店舗を全て売却。
その後中堅デベロッパーに入社し、2年間用地の仕入れを行ったうえ、1棟収益不動産に特化したビジネスに転向し、仕入れ・販売共に相当な実績を積む。
2016年、T・Wealth Management 株式会社を創業、代表取締役CEOに就任。また同年、1棟収益不動産の仕入れに特化した別法人も設立し、1棟収益不動産のマーケットで更なるシェア拡大を狙う。
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連載神速!億万長者計画――長期満室経営を実現する「管理運営」の極意
株式会社T&Tハッピネス
代表取締役社長
1976年生まれ、神奈川県出身。BBT大学院にてMBA(Master of Business Administration)取得。デザイン業界、飲食業界を経験した後、不動産業界のデベロッパーに入社し、分譲マンションの販売・用地仕入れを行う。デベロッパーを2社経験した後、一棟収益不動産を専門に扱う会社に入り仕入れ・販売業務に携わる。2012年、株式会社T&Tハッピネス創業、代表取締役社長に就任。2016年3月には一棟収益不動産の仕入れに特化した別法人も立ち上げた。
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