前回は、オーナーによる空室対策として、家具家電を設置する方法を取り上げました。今回は、部分改装などについて、見込める効果を見ていきます。

数万円の予算で、内覧時の印象がアップ

同じようなワンルームが多くある地域では、自身の物件の募集広告が埋もれがちです。また、使い勝手のあまり良くないミニキッチン、古臭い3点ユニットバス(風呂・トイレ・洗面所が一部屋になっているタイプ)では物件の差別化がなかなか難しいのが現実です。

 

部屋のすべてを新しい設備に取り換えたり、間取りを変えたりすることは難しいですが、一部分だけを新しいもの、オシャレなもの、個性的なものに取り換えるのは空室対策に有効です。

 

具体的にいえば、真っ白な壁の一面だけを柄クロスに変えるアクセントクロスを取り入れましょう。古いキッチン扉の表面やバスルームの一部にダイノックフィルムをはじめとしたフィルムシートを貼ってリメイクするなどです。

 

アクセントクロスを貼った部屋
アクセントクロスを貼った部屋

 

これは表面に柄がプリントされた塩化ビニル樹脂製の薄いシートの裏に粘着剤を塗布したもので、シールのように剥離紙を剥がすだけで簡単に貼ることができるフィルムシートです。

 

たくさんの色があり、リアルな木目調もあるので、部屋に合わせてセレクトできます。キッチン扉であればシートの柄に合わせて取っ手を変える、バスルームであれば水栓を交換するとより効果的です。

 

和室の「ふすま」も、ただふすま紙を貼り替えるのではなく、モダンな柄のクロスを貼り、木部を濃い茶色で塗るだけでも、古びた和室が「和モダン」に変化します。これらのポイントリノベーションはすべて数万円の予算でできるものばかりです。内覧時の印象はもちろんのこと、写真映えも良くなるので、問い合わせ件数アップにもつながります。

「フリーレント期間」を設定して入居を促進

すでに多くの地方では、敷金・礼金ゼロは当たり前となっています。

 

そこで、お得感を演出するためには、さらに入居後、一定期間家賃を無料にする「フリーレント」をつけるなどして、入居促進を行う方法もあります。

 

フリーレントというのは、その名のとおり無料で入居できる期間をサービスとして設けることです。「フリーレント1カ月」「フリーレント2カ月」といった形で表示され、入居希望者にとっては魅力的な内容となります。

 

初期費用の負担軽減効果があるので、家具家電付き部屋と同じく、形を変えたイニシャルコスト削減の施策といえます。

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    本連載は、2017年8月刊行の書籍『区分物件オーナーのための 神速!億万長者計画』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

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