今回は、経理のスリム化に「業務の見える化」が不可欠な理由を見ていきます。※本連載は、株式会社アックスコンサルティング代表取締役・広瀬元義氏の著書『社長さん!経理はプロに任まかせなさい!』(あさ出版)の中から一部を抜粋し、ムダをなくす経理管理についてわかりやすく解説します
「ブラックボックス化」していては、スリム化は不可能
筆者著書『社長さん! 経理はプロに任まかせなさい!』内にてこれまで
「経理作業を棚卸しよう」
「業務内容を明確にしよう」
という表現をしてきましたが、これらすべての根本にあるのは「見える化」という考え方です。
先述してきたとおり、経理業務はブラックボックス化しやすい傾向があります。ブラックボックス化したものに対して、スリム化は不可能です。見えたものに対してのみ、スリム化が可能になります。
担当者に「現在の経理内容」をオープンにしてもらう
ですから、何に、どれだけの時間と労力がかかっているのか、まずは「見える化」に取り組まないと、経理を改善しようにも、しようがありません。
「見える化」、つまり経理担当者に、現在の経理内容をオープンにしてもらい、業務の流れを明文化するところからはじめましょう。
次回以降では、そのポイントをご紹介していきます。
株式会社アックスコンサルティング
代表取締役
1988年、会計事務所とその関与先の成功を支援するコンサルティング専門会社として創業。会計事務所の経営支援、一般企業の経営支援、資産家の不動産コンサルティングを中心に業務を展開。
2010年、相続・贈与に取り組む専門家のネットワーク「アックス資産税パートナーズ®」を発足、「相続・贈与相談センター®」としてサービスを展開。
2011年、スモールビジネスの成功を支援する会計事務所の全国フランチャイズ「Q-TAX®」を発足。
会計事務所および経営者向けセミナーの講演は年間50 回以上。これまで出版した著書は45冊以上、累計発行部数は48万部を超える。
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