今回は、経理改革の最終ゴールが「業務のアウトソーシング」となる理由を見ていきます。※本連載は、株式会社アックスコンサルティング代表取締役・広瀬元義氏の著書『社長さん!経理はプロに任まかせなさい!』(あさ出版)の中から一部を抜粋し、ムダをなくす経理管理についてわかりやすく解説します。

経理業務の時間を「ゼロ」にすることが可能

経理を見える化して、業務時間を減らす工夫として、いくつかの方法を述べさせていただきました。これにより、これまで10時間かかっていた業務が、1時間になるなど大幅な時間短縮が可能になると思います。

 

じつは、業務の時間短縮よりもすばらしい方法があります。それは、「携わる時間自体がなくなる」方法です。すなわちアウトソーシングです。

 

筆者著書『社長さん!経理はプロに任まかせなさい!』にて、詳しく述べていますが、業務自体を外注化してしまえば、あとはその担当会社がしっかりと業務を遂行したかどうかを確認する作業だけで済みます。ですから、経理改革のゴールはどこになるかというと、最終的にはアウトソーシングに行きつくのです。

 

経理のアウトソーシングというと、「そんなことは考えたことがない」という経営者は多いと思いますが、それはコスト計算がしっかりできていない証拠ではないでしょうか。

 

家計のレベルで考えてみましょう。夫婦共働きの家庭があるとします。夫のワイシャツを1枚洗濯し、アイロンをかけるのに、30分の時間が必要だとします。これを妻が担当するとして、妻の家事の時間給を仮に1000円だとすると、ワイシャツ1枚に500円かかる計算になります。すると、妻がワイシャツを300円でクリーニングに出したとしても、十分にもとがとれるというわけです。

ルーティンワークは外注し、担当者は財務の仕事に専念

経理のアウトソーシングも同じことです。皆様の会社の経理部門にいくらのコストがかかっているのか、計算してみたことはありますか。コストは、担当者の時給×作業時間で簡単に求めることができます。意外に多くのコストがかかっていることがわかるはずです。

 

ある会社では、経理部門の改革に成功し、最終的に完全外注化に成功しました。その経理担当者はルーティンワークから解放され、いまでは資金繰り、財務担当として「社長の右腕」になっています。

 

またある会社では、社員が入・退社するごとに、社会保険の各種の法的手続きや給与計算などに忙殺される時間が多く、困りはてていましたが、外注化することにより、そういった間接業務に悩まされることがなくなりました。

 

アウトソーシングこそ、経理改革の最終的なゴールなのです

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