利食いのルールを明確化しておく
<知恵⑥>利益確定を確実にする6つの戦術
利食いとは利益を確保することだ。この判断がきちんとできないと、せっかく取れる利益を減らすどころか、まるまるチャンスを逃すことにもなる。利食いを成功させるために、いくつか重要な技法を知っておきたい。
①時間軸で利食いのための移動平均線を決めておく
たとえば、5分足を使ったスキャルピングで、12本、36本、48本の三重移動平均線を使用しているとすれば、36本線を割ったとき利食いと決めておく。この36本割れで利食いするルールは、実践的にバックテストをして決めておく。あるいは最近の為替地合いでもし24本線が優位性をもつなら、24本線と暫定的に決めておく。あくまで状況次第なわけだ。
②陽線や陰線が伸び切ったと見えたとき
5分足などのトレンドに従っていて、いきなり異常に価格が伸びたとき、ロングの場合は大陽線、ショートの場合は大陰線が佇立することがある。こうした場合その異常性を感知して、とりあえず、利確し、その後様子を見ながら、次の一手を考えるべきだ。チャンスはすぐにドテンという形で現れることもあるからだ。
「平均足」からトレンド転換を見極める
③ボリンジャーバンドの±2σか±3σを出口とみる
ボリンジャーバンドは利確のメドを立てやすい。バンドとして極めてまれな位置である、±2σ~±3σへ到達すれば、機械的に利確するわけだ。
④平均足で読む
平均足という判断ツールは、トレンド転換に使える。たとえば陰の足が連続する場合、明確に下降トレンドが進行していることがわかる。この足が陽転するとき、これをもって反対売買のチャンスとみるのが、平均足の利確法である。むろん他のシグナルを併用する方が確度は高い。
⑤オシレーターを利用する
オシレーターのスローストキャは、優れた利確判断を提供する。スローストキャの極高ラインで、ショートポジションを取り、グラフが極低に落ちるまで下落についていき、極低で出口を見つけるやり方だ。この戦術で注意すべきことは、ダイバージェンスを見抜いた上で、さらに下の値段に出口があるかどうかを見極めることである。
⑥グランビル法などの売買シグナルが出るとき
トレンドが反転するシグナルが出るときまでに、反対売買を行う。
[図表]利食い上手のワザ6