ロスを最小で行える「日中足の損切り設定」
<知恵⑦>スイングはデイトレ失敗の成れの果て
2日から2週間ほどのトレードを「スイング」といい、たった1日で完結するトレードを「デイトレード」という。スイングではポジションをとるとき、たとえばデイトレードに使う5分足と15分足を確認すると、うまいタイミングでインできる。日足の移動平均線でトレンドを確認するために使えるのが日中足で、うまくインできれば利益確保の効率化を図ることができる。
①5分足などの日中足を利用し、エントリーを確実にする。移動平均線でモメンタム(勢い)を確認後、上昇トレンドへ転換したタイミングでインする。このトレンドが持続すれば、日マタギのタイミングで利確を射程内において、トレール注文で最低限の値幅取りを確定させておき、利益を伸ばしていく。
②日中足の損切り設定を使えば、ロスを最小で行えるからリスクはほぼないとみてよい。安心感をもてる。従って、デイトレの失敗を期待だけで、スイングの損切りラインへ変えて、細かい損切りを無視することは、うまい戦略ではない。失敗を自覚してのスイングへの移行が、それ自体、一種の予定変更の敗者復活戦に参加するようなものである。
トレンド確定後の「押し目や戻し」の切り返しに利用
③逆張りの切り返しに使おう。トレンドの切り返しのタイミングをはかれるから、ポジションメークのスタートを切れる。もちろん、底や天井を確認しても、時々パターンとして「二番底」「二番天井」などを経験するリスクはあり得る。
④トレンド確定後の押し目や戻しの切り返しとしても使える。移動平均線の傾きやオシレーターを併用すれば、スイングへの移行が割合うまくできる。
⑤5分足より15分・30分だと、5分足のロスカットをのがれられる。5分足のようなさらに短い日中足だと、5分足のトレンド線外にロスカット設定していても、それを超えるアルゴリズムのHFTによる、大きなボラティリティに引っかかってしまう。もしこのHFTの動きから逃れるなら、時間軸をもっと長くするとか、売買所要時間を短くしてリスクを減らす以外にマネジメントはやりにくい。
[図表]日中足の利用法