髪の毛の発毛・成長に不可欠な「細胞成長因子」の概要②

前回に引き続き、髪の毛の発毛・成長に不可欠な「細胞成長因子」の概要を説明します。今回は、IGF-1、TGF-β1という因子について見ていきましょう。

毛包の細胞の増殖に効果がある「IGF-1」

前回の続きです。

 

●IGF-1(インスリン様成長因子-1)

 

毛包の細胞の増殖と、毛周期における成長期の促進に効果大。大豆イソフラボンにより、分泌が促進されることが発見されています。

 

●TGF-β1

 

髪の成長期から退行期に移行する現象を促進します。男性ホルモンの作用で毛乳頭細胞から産生されるため、TGF-β1を抑制する育毛剤の研究も行われています。

 

先の説明のとおり、細胞成長因子と呼ばれているものでも、細胞の増殖を後退させるものがあります。それがTGF-β1です。じつは今ほど研究が進んでいなかったときは、髪によい「細胞成長因子」としてTGF-β1を含む細胞成長因子が治療に利用されていました。しかし、現在の最新治療ではTGF-β1は治療から取り除かれています。

細胞成長因子を体に取り込むには「注射」が有効!?

健康な髪が生えるために最も重要といえる「細胞成長因子」。細胞増殖因子、グロスファクターとも呼ばれます。これは1990年代以降に急速に研究が進んでいる分野です。私が医学生だった頃には「ソマトメジン(somatomedin)」と呼ばれ、成長ホルモン(somatotropin)を仲介する(mediate)物質という位置づけでした。

 

成長ホルモンgrowth hormoneは別名somatotropinと言いますが、これはsomato–(体)tropin(刺激)、「体を刺激する物質」という意味から作られた用語です。growth factorはgrowth hormoneが作用するために不可欠な物質で、髪の健康な成長に対しての〝命令〟を出す部分であるともいわれます。

 

その細胞成長因子を体に取り込むには、どうしたらいいのでしょうか。そのために最も有効なのが注射による方法です。もちろんこれは医療機関でしか受けることができません。

 

私のクリニックでも、細胞成長因子を注入する注射を行っていますが、その劇的な成果は目を見張るものがあります。実際、私自身も、この注射によって豊かな髪の毛を取り戻した一人です。

青山セレスクリニック(青山院・川口院) 理事長
船橋中央クリニック 院長 

慶應義塾大学医学部卒業後、慶應義塾大学病院に勤務。2003年に船橋中央クリニック、2013年には青山セレスクリニックを設立し、理事長に就任する。2017年青山セレスクリニック川口院を開設。体のあらゆる悩みに対して的確にアドバイス・治療を提案する「美のコンシェルジュ」として、女性の薄毛治療のほか、エイジングケア治療、美容整形、医療レーザー脱毛、美肌治療等を行う。それぞれの施術のメリット・デメリットを明確に提示し、患者が効果を実感できるサービスのみを提供している。日本外科学会専門医、日本美容外科学会専門医、日本美容皮膚科学会会員、日本抗加齢医学会会員、日本医師会会員。

著者紹介

連載薄毛改善の第一歩! 発毛・育毛・薄毛のメカニズムとは

専門医が徹底解説! 女性の薄毛解消読本

専門医が徹底解説! 女性の薄毛解消読本

元神 賢太

幻冬舎メディアコンサルティング

いつまでも若々しく美しくありたいと願いながら、髪の悩みに関しては「結局、歳には勝てない」とあきらめてしまう女性が多いという現実……。 「美のコンシェルジュ」として、10代から70代までと幅広い女性たちの薄毛の悩みを…

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