髪の毛の発毛・成長に不可欠な「細胞成長因子」の概要①

前回は、「秋になると抜け毛が増える」のは本当なのかを探りました。今回は、髪の毛の発毛・成長に不可欠な「細胞成長因子」の概要を説明します。

次々と発見される、毛周期に関与する細胞成長因子

毛が生えるメカニズムにおいて、最も重要な役割を果たすのが「細胞成長因子」です。

 

薄毛については明らかになっていない領域が多かったものの、近年、毛周期に関与する細胞成長因子が次々と発見されています。そのひとつひとつの役割がすべて解明されているわけではありませんが、まず以下の図表をご覧ください。

 

[図表]主な細胞成長因子

 

細胞成長因子とは、特定の細胞の分化や増殖を促進させたり、後退させたりする内因性のタンパク質の総称です。つまり、細胞成長因子といっても髪を増やすうえではよいものと悪いものがあるということです。ここではそのどちらも含め、特に毛周期に関与する注目すべき細胞成長因子について説明しておきましょう。

髪の細胞成長因子の中で最も重要な「KGF」「FGF7」

●KGFまたはFGF7(ケラチノサイト成長因子)

 

髪の細胞成長因子の中で最も重要とされるもので、毛周期の成長期を促進し、毛母細胞を直接刺激して分化・増殖させ、毛幹を太くします。核酸の一種であるアデノシンの働きによって毛乳頭細胞からのKGFの分泌が増加するため、アデノシンを主成分とする育毛剤も販売されています。

 

この話は次回に続きます。

青山セレスクリニック(青山院・川口院) 理事長
船橋中央クリニック 院長 

慶應義塾大学医学部卒業後、慶應義塾大学病院に勤務。2003年に船橋中央クリニック、2013年には青山セレスクリニックを設立し、理事長に就任する。2017年青山セレスクリニック川口院を開設。体のあらゆる悩みに対して的確にアドバイス・治療を提案する「美のコンシェルジュ」として、女性の薄毛治療のほか、エイジングケア治療、美容整形、医療レーザー脱毛、美肌治療等を行う。それぞれの施術のメリット・デメリットを明確に提示し、患者が効果を実感できるサービスのみを提供している。日本外科学会専門医、日本美容外科学会専門医、日本美容皮膚科学会会員、日本抗加齢医学会会員、日本医師会会員。

著者紹介

連載薄毛改善の第一歩! 発毛・育毛・薄毛のメカニズムとは

専門医が徹底解説! 女性の薄毛解消読本

専門医が徹底解説! 女性の薄毛解消読本

元神 賢太

幻冬舎メディアコンサルティング

いつまでも若々しく美しくありたいと願いながら、髪の悩みに関しては「結局、歳には勝てない」とあきらめてしまう女性が多いという現実……。 「美のコンシェルジュ」として、10代から70代までと幅広い女性たちの薄毛の悩みを…

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