前回は、「発毛のメカニズム」について説明しました。今回は、髪の毛の大部分を構成する「ケラチン」「シスチン」の概要を見ていきましょう。

「3つの層」から成り立っている髪の毛

髪の毛(毛幹)を輪切りにした構造を見てみると、輪切りにした髪の毛は3つの層からなっています(以下の図表を参照)。

 

一番中心にあるのは「毛髄質(メデュラ)」。これはスカスカの状態の部分で、中に空気を通すことによって頭を熱から守っているともいわれますが、その機能はまだ解明されていません。

 

[図表]毛幹の構造

「毛皮質」を構成するタンパク質、ケラチンとシスチン

毛髄質の外側には「毛皮質(コルテックス)」があります。これは細い繊維状のタンパク質(ケラチン)の束で、この毛皮質が髪の毛の大部分を構成しています。タンパク質の束はケラチン繊維からできており、シスチンというアミノ酸がケラチン繊維のつながりを結ぶことによって、髪の毛は強さとしなやかさを持つのです。

 

そして毛髪の一番外側にあるのが「毛小皮(キューティクル)」です。ヘアケア製品のCMなどでもおなじみのキューティクルは、やはりシスチンが結合した1000分の1㎜ほどの厚さのうろこ状の物質。それが3~10枚も細かく重なって髪の表面を覆い、髪の内部構造を保護する役割をしています。

 

これが毛髪の構造であり、それを構成している大部分がケラチンとシスチンです。

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元神 賢太

幻冬舎メディアコンサルティング

いつまでも若々しく美しくありたいと願いながら、髪の悩みに関しては「結局、歳には勝てない」とあきらめてしまう女性が多いという現実……。 「美のコンシェルジュ」として、10代から70代までと幅広い女性たちの薄毛の悩みを…

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