今回は、「株式投資」の仕組みを見ていきます。※本連載では、松本大学松商短期大学部経営情報学科の藤波大三郎教授による著書『たのしく学べるファイナンシャル・プランニング』(創成社)の中から一部を抜粋し、ファイナンシャル・プランニングの基礎知識の中から「金融資産運用」について解説します。

株式は株式会社の資本金であり、借金ではない

4.株式投資

 

(1)株式投資の特徴

 

株式とは、株式会社に出資する出資者の権利を表したものです。投資家の収益としては配当金と株価の値上がり益の2つがあります。しかし、株式会社の運営がうまくゆかなければ配当金は払われず、株価が下落するリスクがあります。

 

株式投資のリスクが大きいことは多くの方に知られていて資産運用に株式投資を用いる人は日本では多くはありません。保有金融商品の種類別で見れば、預貯金が5割以上であるのに対し、株式は1割未満に留まっています。

 

株式はハイリスク・ハイリターンという性質があるわけですが、それはその成り立ちにあります。株式は株式会社の資本金であり、借金ではありません。企業は株式や借入金で資金を集め事業を行いますが、借入金は返済が条件になっており、その金利も一般的には低いので、適度な借入を行い、会社経営をする方が効率的です。そして、株式はその会社経営のリスクを引き受けて元本の返済も事前に決められた配当金も求めないのですが、経営がうまくいけば配当金の支払いと株価の上昇で高い収益性を得られる仕組みになっているのです。

 

(2)実務手続・ルール

 

売買注文の方式としては、指値注文と成行注文が試験の点からは出題されるようです。これらは個別株式の売買の手法であり、後で述べるETFやJ―RIETもこの方式で売買されます。成行注文は指値注文より優先されます。成行注文は時間優先の約定方法であり、指値注文は価格優先の約定手法です。

値がさ株の影響を受けやすい「日経平均株価」

(3)代表的な株価指標

 

株式市場としては東京証券取引所が有名であり、わが国の株式市場のほとんどはこの市場で行われています。そして、株式市場の相場指標も日経平均株価と東証株価指数・TOPIXであり、東京証券取引所第一部を対象とした指標となっています。

 

東証株価指数は、東証第一部の全銘柄の時価総額を指数化したものですが、世界の主要な指標のなかで全銘柄を組み入れた指数はまれです。そして、東証株価指数は、内閣府公表の景気動向指数の先行指数に採用されています。一方、日経平均株価は東証第一部のなかの日本を代表する225社の平均株価について過去との連続性を失わないように指数化したものです。

 

一般に知られている指標は日経平均株価であり、海外では「NIKKEI」と呼ばれています。海外の投資家は日経平均株価を米ドルに直したドル建て日経平均株価を重視しているといわれます。海外投資家は日々の取引の5割以上のシェアーを占めており、その動向が株価を左右しています。

 

日経平均株価は、高株価の銘柄、いわゆる値がさ株の影響を受けやすく、東証株価指数は時価総額に比例して動きますので時価総額の大きい銘柄の影響を受けやすい傾向があります。

 

なお、新しい指数としてJPX日経インデックス400があります。これは後で述べるROE(リターン・オン・エクイティ)、営業利益、時価総額から選定した400銘柄による指数です。対象銘柄は、東証1部、2部、マザーズ、JASDAQとなっています。

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