戦略目標を策定する経営・管理手法「PPM」の概要

前回は、競合に打ち勝つための「ポーターの競争戦略」について取り上げました。今回は、戦略目標を策定する経営・管理手法「PPM」の概要を見ていきます。

戦略目標の策定等を行う経営・管理手法

プロダクトライフサイクル(PLC)戦略に関連するフレームワークの1つに、プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)があります。

 

PPMは、戦略的観点から企業の経営資源の配分の優先順位を決めたり、戦略目標を策定する経営・管理手法であり、ボストンコンサルティンググループ(BCG)によって提唱されました。

製品を4つのカテゴリに分類し、事業展開を検討

図表に示したように「相対的マーケットシェア(市場占有率)」を横軸に、「市場成長率」を縦軸にとり、製品を以下の4つのカテゴリに分類してそれぞれに適した事業展開を検討していきます。

 

問題児

 成長を促すために今後大きな投資が必要となる製品。

花形

 高い成長率が見込める製品だがシェアの維持・拡大のため、相応の投資を行わなければ ならない。

金のなる木

 市場占有率が高く、大きな収入源となる製品。

負け犬

 成長率も市場占有率も低く、撤退の検討が必要な製品。

 

PLCのプロセスにしたがって製品は①から④へと推移していきます。すなわち、①導入期では問題児として参入し、②成長期には花形として成長します。そして、③成熟期には金のなる木として収益に貢献し、④撤退期には負け犬となるので、エグジットを考えなければならなくなるわけです。
 

[図表]ボストンコンサルティンググループのPPM

カッティング・エッジ株式会社 中小企業診断士

1986年、慶應義塾大学 経済学部卒業
2003年、神戸大学大学院 経営学研究科博士前期課程(MBA)修了。2008年、MITスローンスクール Executive MOT修了。1986年、日本アイ・ビー・エム(株)に入社。
社内公募によりジョイントベンチャーを立ち上げ、IBMロゴの製品化を実現。1997年、当時、SFAのパイオニア企業であった米国シーベルシステムズ社の日本上陸に伴い、創業メンバーとして参加。西日本地区の責任者としてビジネスを立ち上げる。
その後、2008年、タレントマネジメントのグローバルリーディングカンパニーであった米国サクセスファクターズ・インク(現SAP)にスカウトされ、日本法人を設立し、代表取締役社長に就任。
ゼロからビジネスを立ち上げ、日本におけるタレントマネジメントブームの火付け役の一人となる。その後、日本オラクル(株)の営業本部長を経て、独立。現在は自身の会社であるカッティング・エッジ(株)を設立し、中堅・中小企業を中心に顧問契約を結び、これまでの経験を活かしながら、顧問先の新規事業立ち上げを実践的にサポートしている。

著者紹介

連載新事業を成功させる「事業戦略」の作り込み方

本連載は、2017年4月27日刊行の書籍『超図解!新規事業立ち上げ入門』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

超図解! 新規事業立ち上げ入門

超図解! 新規事業立ち上げ入門

木下 雄介

幻冬舎メディアコンサルティング

日本の企業は目下巨大なパラダイムシフトの波に直面しています。 経営環境の変化がめまぐるしい中、企業が生き残るためにはビジネスモデルを再構築し、新たな収益の源泉として新規事業に取り組むことが不可欠です。 新規事業…

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