消費者のニーズとウォンツを満足させる「製品戦略」の概要

前回は、企業の商品・サービスを宣伝・販売するための「4P戦略」について取り上げました。今回は、消費者のニーズとウォンツを満足させる「製品戦略」の概要を見ていきます。

「注目・取得・試用・消費」の実現を目指す戦略

コトラーは、「製品」を「ニーズとウォンツを満足させるため、注目(attention)、取得(acquisition)、試用(use)、消費(consumption)を目的として市場に提供されるもの」と定義しています。

 

製品戦略はこれら4つの目的を実現する製品を提供することを目指すものであり、より具体的には(1)製品開発戦略と(2)プロダクトミックス戦略、(3)プロダクトライフサイクル(PLC)戦略、(4)ブランディング戦略の4つがあげられます。

 

(1)製品開発戦略は、製品作りのプロセスで求められる戦略であり、素材・仕様の検討から、特許・商標等の知的財産権の確保まで多様な要素を含みます。

 

(2)プロダクトミックス戦略とは、市場に最適なプロダクトミックス(売り手側の提供するラインやアイテム全ての組み合わせ)を策定することにより、競争上の優位性を確保する戦略です。プロダクトミックスの要素としては、①幅(プロダクト・ラインの数)、②長さ(全アイテム数)、③深さ(プロダクトごとの種類)、④一貫性(それぞれのプロダクトラインにおける関連性)などがあります。

導入期、成長期、成熟期、撤退期で考える「PLC戦略」

(3)プロダクトライフサイクル(PLC)戦略は、製品のライフサイクルに応じてマーケティングの手法を変えていくやり方です。図表に示したように、大きく、導入期、成長期、成熟期、撤退期の4段階で考えていきます。

 

(4)ブランディング戦略は、製品のブランド力向上を図る戦略です。ブランドイメージを高める方法としては、一般にロゴ、シンボル、キャラクターなどが用いられます。
 

[図表]製品戦略立案プロセスとプロダクトライフサイクル戦略

カッティング・エッジ株式会社 中小企業診断士

1986年、慶應義塾大学 経済学部卒業
2003年、神戸大学大学院 経営学研究科博士前期課程(MBA)修了。2008年、MITスローンスクール Executive MOT修了。1986年、日本アイ・ビー・エム(株)に入社。
社内公募によりジョイントベンチャーを立ち上げ、IBMロゴの製品化を実現。1997年、当時、SFAのパイオニア企業であった米国シーベルシステムズ社の日本上陸に伴い、創業メンバーとして参加。西日本地区の責任者としてビジネスを立ち上げる。
その後、2008年、タレントマネジメントのグローバルリーディングカンパニーであった米国サクセスファクターズ・インク(現SAP)にスカウトされ、日本法人を設立し、代表取締役社長に就任。
ゼロからビジネスを立ち上げ、日本におけるタレントマネジメントブームの火付け役の一人となる。その後、日本オラクル(株)の営業本部長を経て、独立。現在は自身の会社であるカッティング・エッジ(株)を設立し、中堅・中小企業を中心に顧問契約を結び、これまでの経験を活かしながら、顧問先の新規事業立ち上げを実践的にサポートしている。

著者紹介

連載新事業を成功させる「事業戦略」の作り込み方

本連載は、2017年4月27日刊行の書籍『超図解!新規事業立ち上げ入門』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

超図解! 新規事業立ち上げ入門

超図解! 新規事業立ち上げ入門

木下 雄介

幻冬舎メディアコンサルティング

日本の企業は目下巨大なパラダイムシフトの波に直面しています。 経営環境の変化がめまぐるしい中、企業が生き残るためにはビジネスモデルを再構築し、新たな収益の源泉として新規事業に取り組むことが不可欠です。 新規事業…

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