今回は、FXで利益を出せる人が構築している「勝ちパターン」について見ていきます。※本連載は、ファイナンシャルプランニングや中国ビジネスコンサル等を行う、株式会社Kanakogi Kenの代表取締役・鹿子木健氏の著書、『なぜ鹿子式は銀行預金より安全で、不動産投資より稼ぐのか?』(雷鳥社)の中から一部を抜粋し、FXの「勝ちパターン」について詳しく紹介します。

9割負けても、勝っている人が1割いるのなら…

まゆ子 でも、9割負けているとしても、1割は勝っているのですよね。勝っている人たちが使っている手法は、「勝てる手法」だということになりませんか?

 

その手法を使って勝っている人たちがいることは事実です。ですが、勝っている原因は、その手法ではありません。彼らが勝っていることと、その手法を使っていることとのあいだに因果関係はないのです。

 

彼らは、それぞれ、自分の勝ちパターンを構築しているゆえに、勝っているのです。だから、どんな手法を使っても利益になる。そんな彼らがたまたま使っているやり方が、その宣伝なり広告なりをしている手法だというわけです。

 

同じ手法を使っている人のうち、やはり9割は負けている。だから、その手法が優れていて、それを実践すればだれでも勝てる、という論法は成り立たないのです。

外的要因と内的要因がそろったときが「勝ちパターン」

まゆ子 基本的な質問で申し訳ありませんが、「勝ちパターン」というのは、どういうことですか?

 

研究社の新英和中辞典によると、パターン(pattern)には次の五つの意味があります。

 

① 思考・行動・文などの型、様式、パターン

② 図案、模様、柄(がら)、図形

③ 原型、模型、(洋裁の)型紙、鋳形、木型

④ (布地・壁紙などの)見本、サンプル

⑤ 模範、かがみ

 

パターンの意味は大きく分けて三つです。

 

一つ目は、思考・行動・文章などの型や様式。二つ目は、あるものを作成するための型。三つ目は真似るための模範です。

 

「勝ちパターン」には、この三つの意味すべてが含まれています。「勝ちパターン」とは、利益にするための型(モデル)のことです。

 

この、利益にするための型は、二つに分類することができます。

 

「この展開になれば、勝てる」という、自分に有利な環境や展開。

「こうもっていけば、勝てる」という、ある目的を達成するための行動とプロセス。

 

これらは、「勝利の方程式」という表現がしっくりくるかもしれません。

 

このように、勝ちパターンには、外的要因(環境・展開)と内的要因(行動・プロセス)があります。

 

その二つがそろったときに、勝ちパターンが機能し、勝利する(トレードの場合は利益を得る)ことがより確実になっていくわけです。

 

<ケンの一言MEMO>

●「勝ちパターン」= 自分に有利な環境や展開(外的要因=外部環境)

           定式化されたプロセス(内的要因=自分の行動)

本連載は、2017年6月30日刊行の書籍『一週間でマスター FX入門 なぜ鹿子木式は銀行預金より安全で、不動産投資より稼ぐのか?』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。
投資はご自分の判断で行ってください。本連載を利用したことによるいかなる損害などについても、著者および幻冬舎グループはその責を負いません。

一週間でマスター FX入門  なぜ鹿子木式は銀行預金より安全で、不動産投資より稼ぐのか?

一週間でマスター FX入門 なぜ鹿子木式は銀行預金より安全で、不動産投資より稼ぐのか?

鹿子木 健

雷鳥社

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