まだまだ未熟な日本のFX業界
日本人の個人トレーダーのうち9割が、利益を出せていないといわれています。残念ながらこれはほぼ事実でしょう。
本書『なぜ鹿子式は銀行預金より安全で、不動産投資より稼ぐのか?』の二日目にもお話したように、日本人トレーダーの多くは情報リテラシーが低く、詐欺に遭う人が諸外国と比べて多いです。
みなさんもうご存知のように、日本のFX業界は、悪意をもって顧客を食い物にするビジネスも散見されるなど、まだまだ未熟です。ですからトレーダー個人が、いかに情報を分析するか、いかに自分で考えるかが大切なのです。
詐欺とはいわないまでも、詐欺まがいの商材販売サイトや、欲や欠乏感を煽って入会させるオンラインスクールなど、枚挙にいとまがありません。
だれでも確実に勝てる手法など存在しない
そのほとんどが、何を売っているか、わかりますか?
セイジ 「手法」ですよね。情報商材を買う人も、トレードスクールに入会する人も、やっぱり最後は「勝てる手法」が欲しくてお金を払います。僕の友人も、いろいろな手法を試すために100万円以上使ったと言っていました。
そうなのです。インターネットでも、書店のFXコーナーでも、どこでも手法、手法、手法です。しかも、ほぼすべての著者や販売業者が、「この手法は特別」「この手法で勝てる」「確実に利益にできる」などとうたっているのです・・・ 。
その結果が、トレードで利益を出せない人が9割もいるという現実です。
この手法でやってみたがダメだったから、次はあの手法。その手法もダメだったから次は別の手法・・・と宝さがしをしているトレーダーも少なくありません。
どんなにたくさんの手法を試しても、結果は同じです。なぜなら、手法では勝てないからです。だれでも確実に勝てる手法など、この世に一つも存在しないのです。
セイジ え? 勝てる手法は存在しないのですか? でも少しくらいはあるのでは。そうでないのが多すぎて探し出せないだけで・・・ 。
いいえ、だれでも確実に勝てる手法などありません。ゼロです。