+1σを終値で下回ったら売り、上回ったら損切り
みなさん、まずは次のチャートを見てください。
[図表]ドル/スイスフランの日足チャート
ドル/スイスフランの日足チャート
丸印で示したローソク足で売り。成行注文(その時の市場価格)で売って、同時に-1σ近辺までの範囲に売りの指値を置く。利食いは、終値が確定した段階で行う。右側のミッション001(売り)の場合、1日で‐2σまで一気に下落したので、センターラインや‐1σで利食いをするまでもなく、-2σで全部利食い。大きな利益になった。ローソク足の終値が9本以上、+1σを下回ることなく推移しているところが3ヶ所見つけられると思います。
まずチャートの左端、そして真ん中より少し右、最後に右端です。それぞれ、+1σを終値で下回った時点で「売り」です。その後、下落したら利食い(利益確定)。反対に上昇して+1σを終値でまた上回ったら損切りです。
+1σを終値で下回っても、一度にまとめて売り注文を出さずに、成行で一部だけ売り、残りは+1σの少し上まで指値を並べておきます。
どうです、そんなにむずかしくないでしょう?
売り注文では「ストップ・リミット」をセットで発注
まゆ子 早く取引を始めたくてうずうずしてきました(笑)。損切りルールにあてはまったら、損切りしたくなくてもきっちり損切りすることは大事なんですよね?
そうです。非常に大切です。損切りがいちばん大切だといっても過言ではありません。
これは損失を最小限に抑えるための措置ですが、利益を守るための対策も必要です。「勝ちパターン」では、ストップ注文(逆指値注文)を移動することで利益を守ります。
まゆ子 ストップ注文を移動するというのは、ストップロス(損切りの逆指値注文)を移動するということですか?
はい。とても大事なことなので、ストップ注文について順序立てて説明します。
「ミッション 001」の売りでエントリーするとします。成行で(市場価格で)売る場合であっても、指値で(価格を決めて)売る場合であっても、売りの注文を出すときにストップ注文とリミット注文をセットで発注します。
ストップは損切りの逆指値、リミットは利食いの指値のことです。注文を出すときは必ずこの3点セットです。
注文は必ず3点セットで行う!
● 売り注文(その時の市場価格で売買する「成行注文」か、指定した価格で売買する「指値注文」で行う)
●ストップの買い注文(損切りの逆指値注文)
● リミットの買い注文(利食いの指値注文)