損切りと利益確定の反対売買を行う「ミッション001」
図表1の場合は「ミッション001(売り)」なので本体の売り注文、そして損切りと利益確定の反対売買のための買い注文を同時に出します。
「ミッション 001(買い)」の場合は、反対です。本体の買い注文、そして損切りと利益確定の反対売買のための売り注文を出すことになります。
図表1のチャートでは、ストップ(損切りの逆指値注文)とリミット(利食いの指値注文)をどこに置けばいいか、図解しています。
[図表1]ユーロ/スイスフランの日足チャート
「ミッション00(1 売り)」が発生している。+1σを終値で下抜けた次のローソク足で売り注文を出す。ストップは+2σ、リミットは‐2σ。
売りポジションをもった後、センターラインまで下落してきたら、突然相場が変動しても含み益(未確定利益)を失わないために、ストップ(逆指値注文)を売値より下に移動します。
図表2のチャートでは、どのようにストップ(逆指値注文)を移動すればよいか図解しています。
[図表2]ユーロ/スイスフランの日足チャート
センターラインを下抜けたら、+2σのストップを売値より下に移動して、下落しても上昇しても利益になる状態へもっていく。
+1σと-1σを越えるかどうかで、相場はがらりと変わる
これで、「ミッション001」の一連の手順は理解していただけましたね。
「ミッション 001 」の肝となる部分は、ボリンジャーバンドの+1σと-1σの特性を利用することです。
+1σ(-1σ )は、ボリンジャーバンドの5本の線のなかでも特に重要だと私は考えています。どのように重要なのか、セイジ君に質問してもいいですか?
セイジ 当てられないようにケンさんと目を合わせないようにしてたのに!(笑)まあ、それは冗談として、これまでケンさんが説明のために出してくれたチャートを何枚も見ていると、+1σ(-1σ)を越えるかどうかで、相場ががらりと180度変化するような印象を持ちました。
セイジ君、ブラボーです。それをわかってほしかったのです。
+1σ(-1σ )を越えるか越えないかで、ほんとうに相場の顔が変わるのです。
まゆ子 でも、それはなぜなのでしょう?
良い質問です!たとえば+1σは、安く買っていた市場参加者が利食いしたくなる水準であり、高値づかみした市場参加者が損切りしたくなる水準です。
いったん+1σを割って下落すると、買い方か たの利食いの売り注文と買い方か たの損切りの売り注文、そして新規参入してくる市場参加者の売り注文が殺到し、一気に下落する展開になる可能性が高くなります。
買いの場合はその逆です。-1σが相場の転換点であり分岐点です。いったん-1σを上抜けたら、同様のロジックで一気に上昇していく可能性が高くなります。
もう一つ、「ミッション 001 」で利益にするために不可欠なポイントがあります。それは…
泰造 レバレッジですね。
その通りです。レバレッジは、口座に入れた証拠金の最大でも3倍、通常1~2倍以内を推奨しています。同時に複数の通貨ペアでトレードすることもあるため、1通貨ペアあたり(1トレードあたり)、レバレッジは0.5倍程度が目安となります。
高いレバレッジをかけることに慣れてしまっている人は、レバレッジが低すぎると感じると思いますが、これで十分すぎるほどの利益になりますから、心配ご無用です。